働く女性を悩ませる、数々の「プチ不調」。病気といえるほどでもない症状だからこそ、その原因と改善法を知り、早めに対処することが大切だ。

 あなたの健康と生活の質をマネジメントできるのは、他の誰でもない、あなた自身なのだから。

» 第1回 首・肩こり
» 第3回 便秘
» 第4回 めまい

 睡眠で疲れが取れるというより、疲れが増すような……。大切なのは、睡眠時間の長さより「よく寝た~」と思えるスッキリ感。毎日の生活から不眠の原因を取り除き、睡眠の質を上げていこう。

【こんな生活習慣が原因かも?】
□日中あまり体を動かさない
□仕事終わりの一杯が深酒に
□遅い時間に、カフェイン飲料を摂ったり、喫煙する
□寝る直前までPCやTV、スマホ、ゲームなどの画面を見ている
□寝る前に嫌なことを思い出す

【症状】
・ベッドに入っても何時間も寝つけない
・眠りが浅く、疲れが取れない
・朝、スッキリ起きられない
・夜中に目が覚める
・日中に眠気を感じることが多い

体内時計のリズムが乱れ眠りのタイミングがずれる

 ベッドに入ってもスムーズに寝つけない、夜中に何度も目が覚める、朝、スッキリ起きられない……いずれも、根本的な問題は同じ。「睡眠の質」が低下しているために満足感が得られない状態だ。

 原因のひとつは、睡眠・覚醒リズムの乱れ。夜遅くまでTVやPCのディスプレイの光を見ていると、交感神経の緊張が続き、副交感神経の働き(眠けの誘導)が抑制される。また、排卵から月経前後は、女性ホルモンのプロゲステロンの影響で寝つきが悪くなったり、異常に眠たくなることも。うつ病などの病気から不眠が起こることも多い。

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2014.08.31(日)
文=伊藤由起
イラストレーション=祖父江ヒロコ
監修=対馬ルリ子

CREA 2014年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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