穀物や野菜を中心とした食事法、マクロビオティック。この連載では旬の食材を使った簡単マクロビレシピを紹介します。オールベジとは思えないしっかりしたおいしさと食べごたえは、週末のブランチや友人の集まるパーティレシピにもぴったり。ストイックになりすぎない「ゆるマクロビ」をはじめましょう。

「レタス」のマクロビドレッシングサラダ

レタスのマクロビドレッシングサラダの完成写真

 グリーンサラダは数種類のレタスを組み合わせて作ることで、食感に変化が出てたくさん食べられます。更に、海藻や、ナッツ、シード類などトッピングをいろいろ変えると、飽きずに楽しめます。ダイエット中の方はメインのお料理の前に摂ることで食べ過ぎを防止することができ、お勧めのメニューです。

 また、特にダイエットを意識していなくても、生野菜の酵素には消化を助け胃腸の負担を軽くしてくれる働きがあるため、消化に時間のかかるタンパク質や炭水化物の前に食べることを意識すると良いですね。

 合わせるドレッシングは、たっぷりのすりおろし玉ねぎが入った、どんなサラダもおいしくしてくれる万能レシピです。なんと隠し味には甘酒を使い、酢の酸味をマイルドに、そして奥行きのある味わいに仕上げてくれます。週末に作り置きをして冷蔵庫に常備しておくと、忙しい平日でも手軽に使えて便利です。

【旬の食材】レタス

レタスのマクロビドレッシングサラダ食材のレタス写真

「レタス」はその成分の95%が水分で、利尿作用のあるカリウムを多く含んでいます。そのため、むくみの解消や血圧を下げる効果があります。またレタスには、ビタミンCのほか、「若返りのビタミン」と言われるビタミンE(油で吸収率アップ)、そしてカルシウムも豊富に含まれています。このカルシウムは酢と併せて摂ることで吸収率が高まるので、油と酢の両方を使ったドレッシングなどで食べることがお勧めです。

 漢方では筋骨を補い、五臓の働きを促進し、腸の働きを良くすると言われており、骨に、内臓にと内面から体作りをサポートしてくれる頼もしい夏野菜です。

 ハウス栽培が盛んで一年中手に入る野菜ですが、日本一の出荷量を誇る、長野県の露地物が出回るのは今の時期。栄養の詰まった旬のものはおいしさも格別です! マクロビ的にも、野菜の質を重視するとともに、季節の野菜を食べることの大切さを伝えています。

 瑞々しくフレッシュなレタスをたっぷりとって、夏を元気にアクティブに過ごせるよう、体のメンテナンスに役立てていきましょう。

2014.08.08(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平