さえずり響くテラスでスープ朝食を味わい、バードウォッチングへ

 2日目は夜明け前に出発、鳥の朝は早いのです。というのも、太陽が昇ってしまうと温められた空気により大気の層が乱れ、どんどんさえずりの響きが悪くなってしまうから。日が昇り切る前の時間が求愛行動としてさえずりをする鳥たちの声を聞くために最適な時間なのです。

 しかし、春とはいえ、軽井沢は標高1,000m級。早朝では都心部より10℃ほど気温が低いこともあります。また、険しい道ではないと言ってもやはり山道。しっかりとエネルギーを蓄えておく必要もあります。出立の前に、テラスで鳥たちの歌声を聞きながら旬の山菜を使ったスープ朝食で心身を温めておきましょう。

 メインプログラム「プライベートバードウォッチング」では専門ガイド付きのバードウォッチングを楽しむことができます。ガイドするのは、軽井沢を拠点に「野生動植物の調査および保全活動」を行うとともに、自然の不思議を解き明かす「ネイチャーツアー」や「環境教育」を実施しているピッキオ(イタリア語でキツツキのこと) のメンバー。日々、日本の自然の豊かさを発信しているプロフェッショナルです。

 自然に精通したピッキオの説明を聞きながらバードウォッチングをしていると、軽井沢の森の解像度が上がるよう。あそこはイノシシが体を洗った後、ソングポストという鳥にはさえずりのためのお気に入りの場所があったりする、とか教わりながら歩いているとこれまで聞こえていなかった鳥の声がよりクリアに聞こえ、これまで見えていなかった生物や景色が鮮明に見えてくるようになります。

 始めは双眼鏡で覗いてもなかなか見つけられなかった野鳥たちも慣れてくるとしっかりと捉えられるように。アカゲラやコゲラ、ミソサザイ、イカル……。「かわいい! 声もしっかり聞き取れて、姿もこうして見えるとなんだかより愛着がわきますね。友達になれたような気分」と端さんも大感激。

この日は快晴。浅間山もくっきりと。

 軽井沢野鳥の森はハイキングにも最適。歩きやすい観察路が整備され、あずまやなども要所にあるので、森林浴にも最適。「劇団メンバーと行った陣馬山も素敵でしたが、空が澄み切っていて軽井沢の象徴でもある浅間山の山容がくっきりと見えて心が洗われるよう。気持ちいいですね」。

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