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 東京から電車とバスで約1時間半。美しい海と豊かな自然に囲まれた人気リゾート地・葉山で、毎週日曜の朝だけ開かれる「ハヤママーケット日曜朝市」が、物価上昇が著しい昨今、“オトクすぎる”と改めて注目を集めています。1990年にスタートしたこの朝市は、地元ではおなじみながら、観光客にはまだあまり知られていない“知る人ぞ知る”存在です。

 「ハヤママーケット日曜朝市」のレポート後篇では、500円で楽しめるワンコイングルメを紹介します(前篇はこちらから)。


漁船直送の「海の幸」が大迫力! “港の朝市”へ

 ハヤママーケット日曜朝市が開催されるのは、葉山マリーナからほど近い鐙摺(あぶずり)葉山港。JAよこすか葉山・葉山町漁業協同組合・葉山町商工会が共催する地域密着型の朝市で、葉山を代表する人気店約20店が軒を連ねます。

 漁港で開催される朝市には、もちろん獲れたての魚介類も並びます。港に横づけした漁船から、そのまま海産物が運び込まれる光景は、葉山朝市ならではの風物詩です。この日は、伊勢海老が1尾1,000円からの大特価で登場。特大サイズでも2,000円という破格で、デパート価格の半分以下とあって、気づけばあっという間に売り切れに。

 ほかにも、サザエは1山10個前後で1,000円、地ダコも500円~とお買い得。新鮮さはもちろん、朝市価格のリーズナブルな地魚がずらりと並び、おいしい魚介を逃さずゲットするためにも、保冷バッグの持参はマストです!

 続いて立ち寄ったのは、葉山の青果店「八百藤」。こちらは、昭和天皇の時代から葉山御用邸にも野菜を納めてきたという老舗で、三浦産の新鮮な農作物を販売しています。朝8:30の開市からわずか15分ほどで、朝採れのトウモロコシ300本がほぼ完売の盛況ぶりでした。

2025.09.13(土)
文=田辺千菊(Choki!)
写真=鈴木七絵