旅館道その2
「2つの湯殿で13通りの湯浴みをさまざまに楽しんで」

「貴天」の大風呂(左)と「祥雲」の露天風呂(右)。2つの湯殿で温泉三昧。

 日本の誇る温泉文化。ここ「界 松本」には「貴天」「祥雲」と2つの湯殿があって、昼夜に男女が入れ替わる。「貴天」には「大風呂、寝湯、檜おがくず風呂、ラディアント・バス、露天樽風呂、露天風呂」の6つの湯、「祥雲」には「大風呂、立ち湯、寝湯、檜おがくず風呂、ドライサウナ、ミストサウナ、露天風呂」の7つの湯があって、全部で13通りもの湯浴みを楽しむことができる。

やっぱり露天風呂は外せない。「貴天」(上)と 「祥雲」(下)。

 泉質は、いずれも弱アルカリ性の柔らかなお湯。入る前には、ゆっくりと腹式呼吸をし、メイクを落として、水かぬるま湯を1、2杯飲む。そして、掛け湯をして湯の温度に身体を慣らしてから温泉を楽しもう。

椅子に寝そべってじっくり汗をかきたいラディアント・バス「貴天」。

 特にユニークなのは、ラディアント・バスと立ち湯。ラディアント・バスは輻射熱を利用して、 体温より1度から1.5度高く保たれた温浴室。サウナのように熱くならないので、心臓への負担が少なく、長時間リラックスして楽しめるという。また、立ち湯は深さが120センチあって、浮力が働くので湯の中でエクササイズもできる感じ。

 そのほかにも、寝そべって湯に浸かるのでリラックス感のある寝湯、まるで森林浴をしたように香りが心地よい檜おがくず風呂などバリエーションがある。

 ずっと湯殿にいたい気分になるが、汗ばむぐらいに湯に浸かったら、ちょっと休憩して湯あたりしないように。また、途中で水分補給も忘れないようにしよう。

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2014.06.28(土)
文=小野アムスデン道子
撮影=深野未季