2.「顔だけ映る鏡」で見てしまう

 試着時に「顔だけが映るサイズの鏡」で見ているのも、実は間違いです。帽子を被ったら、「全身が見える鏡」で見ることをオススメします。フィットした相性のいい帽子を被ると「頭のシルエット」が変わり小顔に見えるため、全身がバランスよく見えるようになります。

 例えば、帽子のイメージが強いJUJUさんは、帽子でスタイルをよく見せている人の好例です。ハイヒールでスラッとさせた脚をベースに、上は「ツバが大きめのハット+ロングヘア」。帽子を使って全身のバランスをキレイに見せているJUJUさんは、実はいつ見ても「ステージ映え」するスタイリング巧者です。

 試着の際は、全身がバランスよく見えるかもチェックしましょう。

3.被り方が固定化している

 帽子は、「被り方」によっても印象が変化しやすいです。試着の際は、「被り方」のバリエーションを色々試してみましょう。例えばキャップでは、「浅く/深く被る」「ツバを前に/後ろに被る」などによって、印象がまるで違って見えます。

 被り方を変えるだけで、「自分に似合う帽子」の選択肢は格段に増えるのです。

帽子が苦手な人は知らない、被り方の2つのポイント

 このようにしてトライ&エラーを繰り返すうちに、「このタイプの帽子はこうやって被るとうまくいく」「キャップはこのパターンならカッコよく見える」などと、自分に似合う傾向を掴むことができるようになるはずです。

 では次に、帽子を被る際のヘアスタイルのポイントを見ていきましょう。

「前から見た時」は、帽子の外枠から髪がはみ出さないよう耳に掛けるとイイ

 帽子に慣れていない方は、まずは髪を「耳に掛ける」ことから始めることをオススメします。この一手間で、帽子を被った時のシルエットがヘアスタイルの影響を受けにくくなり、バランスが取りやすくなるからです。

 そしてその際は、耳に掛けた髪が帽子の形の外枠からはみ出さないようにしましょう。これだけで頭のシルエットが自然とタイトになり、今風な印象で被ることができます。

 加えて、ヘアスタイルを耳下から末広がりに広がるシルエットにするのもオススメです。ヘアスタイルが末広がりになると、頭全体がA字のシルエットになるため、帽子の小顔効果を強めることができます。

 ボブスタイルであれば外ハネは小顔に見せる上でとても効果的ですし、ウルフスタイルの場合は襟足が耳下から跳ねて出るようにすることで、簡単にスタイリッシュな印象を作れます。

2025.08.06(水)
文・イラスト=操作イトウ