今回のマクロビレシピに欠かせない食材はこれ!

梅干し

マクロビオテック食材「梅干し」写真

 マクロビでは毎日食べてほしい食材の一つです。丸い形は安定のエネルギーがあり、心身を作る重要な食材と考えられています。陰陽五行説によると、一年を春、夏、土用、秋、冬と5つの季節に分けた場合、梅干しは春の味覚の「酸」、夏の色の「赤」、土用の「下降するエネルギー」と秋の「収縮するエネルギー」(重しを乗せて漬けられる)を持ち、冬の味覚の「塩」が、小さな一粒に込められていると考えられています。

 酸は消化を助け、「赤」は食欲増進効果が、そして長時間漬けられることにより発酵食としての健康効果、塩の消炎・免疫力増進効果で、まさに食べるお薬です。選ぶときには蜂蜜などの甘味を使用せず、また添加物や合成保存料などの入っていない、昔ながらの梅と塩(と紫蘇)だけで作られたものがお勧めです。

中村恭子 (なかむら きょうこ)
地産地消料理研究家/健康管理士
クシマクロビオティックス・コンシェルジュ/食育アドバイザー
2011年東京都より長野県茅野市に移住。同年、自身のプロデュースするオールベジの焼き菓子を提供するCafe 楢 Oak(カフェオーク)をオープン。また地産の伝統野菜を紹介するイベントの企画・運営や、それらを使ったオールベジ料理・菓子のメニュー開発等を行う。東京・蓼科で月に一度オールベジ料理を食べて学ぶ料理教室を主催。
ブログ(毎週水曜日更新) http://www.cafe-oak.net
※カフェの営業はゴールデンウィーク・夏季シーズンのみ
Facebook https://www.facebook.com/kyoko.nakamura.18

撮影/秋元良平 http://ryohei-akimoto.jp

Column

自分にも地球にも優しい
「週1回ベジ食」のすすめ

週に1回、お肉を控えて野菜を中心にした食事をする「週1回ベジ食」はじめませんか? 「週1回ベジ食」は、体に優しいのはもちろん、肉食をやめることで地球温暖化の原因のひとつと言われる無理な畜産の抑制にもつながる、地球にも優しい食スタイル。自分と地球をいたわる、ヘルシーなだけでなくちゃんとおいしい「週1回ベジ食」レシピをご紹介します。

2014.06.13(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平