「アンパンマンのマーチ」の歌詞でお芝居してください
有働 今回のヒロインはオーディションによる選考で、3365人もの応募者の中から今田さんが選ばれたそうですね。合格するまでには、どんな審査がありましたか?
今田 最初は書類審査です。朝ドラのオーディションには、数問のお題に直筆で思うことを書く審査があるのですが、今回はやなせたかしさんに関するお題でした。
有働 へぇ、直筆なんですね。ドラマ内で文字を書くこともあるので、チェックするのでしょうか。
今田 たしかにそうかもしれないですね。書類審査の次はビデオ審査がありました。今回の課題は、やなせさんが書いた「アンパンマンのマーチ」の歌詞をセリフとして、お芝居してくださいというもの。私は今までで一番難しいなと思いました。
有働 それは難しそう。
今田 台本にト書きで、親友がこうして、裏切られた感情で……などと書かれていて、それを歌詞に乗せて演じてもいいし、歌ってもいいと。とても悩みましたが、面白い課題でしたね。
有働 ビデオ審査を通過したら、次はグループ審査ですか。
今田 そうです。NHKさんへ行ったら、突然、薙刀を振ってみてくださいと言われて。しかも次は、やなせさんが書いた「手のひらを太陽に」の歌詞の一部を言いながらやってくださいと(笑)。事前に言われていなかったので驚きました。

有働 薙刀を持って!? なんでやろか、意図がわからない。
今田 後でわかったのですが、のぶが学生時代に薙刀を習うんです。
※この対談の全文(約8300字)は「文藝春秋」2025年6月号と、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(今田美桜×有働由美子「自分の顔を食べさせるって、すごい自己犠牲」)。全文では、下記の内容をお読みいただけます。
・緊張感のある場に挑戦したい
・合格発表のサプライズ
・福岡で一番かわいい女の子
・朝まで飲んでしまうことも
・歌とダンスは苦手です


文藝春秋 2025年 6月号
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2025.05.27(火)
文=今田美桜、有働由美子