限りなくダメージレスで従来の薬剤より安全性も高いため、大きな事故に繋がりにくいことも特徴ですが、無害とは言えないので、美容師と相談しながら施術を受けることをおすすめします。
注意点としては、従来の縮毛矯正よりもウェーブが伸びにくい傾向があることがあげられます。また、部分的な施術(「前髪ストレート」や「根元のリタッチ」など)はできず、髪全体に施す必要があります。そのため、結果として料金や施術時間(180分以上)がかかる、というデメリットもあります。
そして、まだこれから普及していく段階にある技術でもあるため、美容師やお店ごとの経験値の差により仕上がりも異なるのが現状です。従来の薬剤とは異なる考え方が必要なため、今後の技術の成熟が期待されています。
「縮毛矯正」と「酸性ストレート」はしばらく両立
ダメージレスな酸性ストレートは画期的ではありますが、強いクセが伸びきらない、時間と料金がかかる、など明確なデメリットもあります。
美容師としては従来の縮毛矯正の強みもまだまだ必要だと感じています。それぞれのデメリットを補完しながら両立させていくことが予想されます。
薬剤の進化によって美容師にできる提案も進化していきますから、今後のゲームチェンジに期待しましょう。
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2025.02.16(日)
文・イラスト=操作イトウ