この記事の連載

 皆さん、Aloha~! 気がつけばもう2月。2025年もズンズンと進んでいて気持ちばかりが急いております。昨年、11月後半から12月後半までの1カ月、久しぶりのハワイへ出かけてまいりました。

 2023年同様、円が弱い、ハワイの物価も高い、などいろいろありますが、やっぱりハワイは心地よく、疲れた私を癒してくれました。最近よく思うのは、「いつか」はないということ。「思い立ったら今すぐ!」ですよ。「いつか」と思っていると、月日はあっという間に過ぎていきますからね~。これは特に若い方にお伝えしたいです。同年代の方々は私と同じくきっと身に染みているでしょうから(笑)。

 というわけで、今回は私が体験してきたショーやイベント、それから実際に出かけたお店をご紹介したいと思います。

 今回は、旅の一番の目的だったヴィンテージショーの様子をお届けいたします。


旅の目当ては年4回開かれているヴィンテージショー

 2024年11月後半に急遽ハワイへと旅立ったのは、年4回オアフ島で開催されているヴィンテージショー「Wiki Wiki One Day Vintage Collectibles & Hawaiiana Show」に行くため。2002年から開催されているこのショーは、アロハシャツやムームー、ハワイアンプリントの生地、ハワイに航路を持っていた航空会社のバッグやロゴ入りの記念品といったヴィンテージものや、その昔、ハワイにあったティキバーやレストランのグラス、当時のロゴグッズなど、レアなものがお目見えするイベント。

 偶然にもスタートから通っているので、23年もの間お世話になってきました。ここで出合って手にしてきたレアものは数知れず。わが家のアロハシャツ部屋に、ハワイアナのものが並ぶ棚にと、ぎゅーぎゅーに収まっております。

 年4回、以前はこのイベントを主催するハワイのヴィンテージを知り尽くしたウェインさんとアイリーンさんご夫婦にお誘いいただき、ハワイを訪れるたびに出かけていました。けれどもここ数年、なかなか訪れる機会を失っていたところ、このイベントにもブースを出す、ノースショアにお店を持つヴィンテージマスターにお声がけいただき、よっしゃ! と重い腰を上げたというわけ。

 その声とは、長きにわたりヴィンテージ好きの私をサポートしてきてくれたヴィンテージストアのオーナーたちがだんだん年をとり、パンデミックもあってお店を閉めたりし、みんななかなか私に会えなくなって寂しがっているよという泣ける内容でした。年に何度も通っていた頃は、本当にしょっちゅう会っていた皆さんでしたが、確かにまったく会えなくなって久しい。それなのに、そんなふうに思ってくれていただなんて(涙)。

 その話を聞いて、チケット代もチェックせず、速攻ハワイ行きのエアチケットを取ったのは言うまでもありません。そんなわけで、ドタバタと仕事を無理やり終わらせ、ハワイのヴィンテージレジェンドたちに会いに行きました。

 100以上のヴィンテージベンダーが集結するとあって、朝からチケットを手にしたローカルやネイバーアイランドから飛んできたであろう人たちが長蛇の列を成すのがこのショーの恒例。このショーのベンダーは、ハワイ全島はもちろん、アメリカ本土からも参加しているため、結構な確率でレアなものが見つかります。

 なぜ、ハワイの島々よりもレアなものが見つかるのかというと、1930 ~70年代あたりにアメリカ本土の人たちが旅行に来るたび、お土産として持ち帰ったもの、戦争時に持ち帰ったものなどがその後、ヴィンテージとして本土の市場に出回ったことで、ときにはもうハワイではなかなかお目にかかれないようなものが本土にまだ残っているから。そんなミラクルを求めて私も何度通ったことか。

2025.02.17(月)
文・写真=赤澤かおり