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飛騨の匠の技を散りばめた客室でくつろぐ

 客室はすべてご当地部屋「飛騨MOKUの間」。飛騨の伝統工芸として知られる曲木(まげき)をモチーフにしたヘッドボードやチェア、高山祭に見られる鮮やかな紅をアクセントにしたインテリア、飛騨春慶塗りのウォールアートなど、随所に飛騨の魅力を感じられる空間です。

 半数以上の客室にはゆったりサイズの露天風呂があり、刻々と表情を変える山並を眺めながらの湯浴みも、ブラインドを閉じてのおこもり入浴も思いのままに楽しめます。

 夜、眠りにつく直前や起き抜けに客室の露天風呂に浸かり、大浴場、中庭の足湯、時間が許せば施設の外の足湯や日帰り温泉をめぐるのもおすすめ。施設によって異なる泉質を肌で感じることができます。

 こうした温泉三昧が楽しめるのも、湯量豊富な平湯温泉ならでは。総湧出量は毎分8,600リットル、1日1千万リットル以上にもなるといわれ、一般家庭の浴槽で使う湯量の130年分に相当するとか。存分に楽しみましょう。

2024.12.31(火)
文=伊藤由起
写真=志水 隆、伊藤由起
写真協力=界