贈る人も贈られる人も、例外なく幸せにすることで、ベストギフトの呼び声も高いSABON。その理由を美容ジャーナリストの齋藤薫が紐解く。
サボンはなぜ、ヘヴンズギフトと呼ばれるのか?
ヘヴンズギフト……そこには2つの意味がある。例えば自然界にもらう香りは、まさに天からの贈りもの。でももう一つ、天才的な才能を持つ芸術家をヘヴンズギフトと呼んだりする。だから自然からの尊い贈りものを、限りなく魅力的なギフトにしてくれる天才、サボンはその存在自体がヘヴンズギフトと言えるのだ。
その証に、サボンのストアに入ったとたん別世界に運ばれ、贈り贈られたい強い衝動に駆られて、立ち尽くすほど。そこは、目にするもの全てがギフトに見える異空間なのである。世界的な成功も、サボンが生まれながらにギフトの楽園としての条件を全て兼ね備えていたことが絶対の強みになった。死海の塩という地球の神秘や植物の恵みを惜しみなく閉じ込め、製品全てが〝天からの贈りもの〟という意識で作られているからに違いないのだ。
ボトルもラベルも一つ一つが華やぎと温もりに満ちているのも、贈られる人の幸せまでを考えているから。いやそもそもサボンの香りは好き嫌いを超え、全ての人の心を動かし幸せを運ぶような香り作りの極意が息づいている。どの香りも、人類の記憶のDNAに訴えかけるような包容力を持っているのだ。
かくして清々しくも温もりある自然の香り。いつまでも触れていたくなる陶酔のテクスチャー。いつもそばに置いて眺めていたくなるパッケージ。ちなみにギフト対応もありきたりではない、シルクペーパーにリボン、ステッカーまでのバリエによる組み合わせはなんと64通り。豊富なサイズやカラーのギフトボックスも贈る人の思いをそっくり託せるこだわりに溢れている。だから全てがまるで、大きな花束を贈るような設えとなるのだ。
人生におけるギフトシーンの全てと共鳴する不思議
言うまでもなく人生には節目節目にギフトシーンがちりばめられるわけだが、不思議にもサボンはどんなシーンともシンクロし、人の一生の様々な時をあでやかに演出、感動的なものにする才能を持っている。しかもギフトされた瞬間だけではない、贈られた人が朝目覚めて夜眠りに落ちるまで、いや夢の中まで、全ての時間を喜びに変え、暮らしをオアシスに変えるような役割を担っていく。一緒に生きていくラインナップが、ライフスタイルそのものとなるような、生きたギフトなのである。
だから贈られた時だけでない、サボンはいつまでも心に残るギフトの永遠性を宿しているのだ。それこそガラス製のボトルは、花瓶としてリユースでき、いつまでも愛でることができるし、そもそも香りは人の記憶に最も鮮明に残るもの。これは、あの時もらったあの香り……そうやっていつまでも人の心に生き続けるのだ。
つまり、人の人生にいかに素晴らしい瞬間瞬間を作るか、そこに全ての力を注いでいるから、サボンは喜びを何度でも蘇らせ、それを連鎖させて、人生を丸ごと魅惑的な時空にできる、だからこそギフトの天才なのである。
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2024.12.13(金)
文=齋藤 薫
写真=加藤純平
スタイリング=今吉高志