大正時代から続く生薬の老舗
2024年4月に「京都小川生薬」をオープンしたのは、大正14(1925)年創業の「小川生薬」。生薬の卸会社で、徳島県で生薬の元となるヨモギ、ドクダミ、ウラジロなどの他、カモミール、レモングラス、スダチも栽培しているのだそう。カフェで高品質な健康茶と生薬を使ったお菓子を提供することができるのは、長年生薬を取り扱ってきた会社ならでは。
2階、3階もご紹介しておきましょう。
2階は食。レストランでの朝食はコース仕立てで、完全予約制。まず、はじまりのお茶、日本産有機桑の葉茶を飲んでスタートです。「おめざめの一品」は、日本産ハトムギを使ったオリジナルの和のグラノーラをヨーグルトで。「カラダをあたためるお鍋」で、湯豆腐、あぐー豚と季節野菜のしゃぶしゃぶを一人鍋で味わった後、多彩な「京都の味を少しずつ」「炊き立てご飯」「おそうめん」「生薬ジェラート」が供されます。
程良いボリュームのヘルシーな朝食をゆっくり味わえば、1日元気に過ごせそう。日本産有機桑の葉茶や徳島産どくだみ茶、有機レモングラスルイボスティーを次々、好みで飲みながらの、さわやかなひととき。新感覚の京都の朝食として、注目されるでしょう。
3階は住。1日1組の宿泊施設。お風呂が2カ所に設置されていて、外光たっぷりの「解放」と、好みの生薬の入浴剤を個別に使える「鎮静」、2つの体験ができます。100平米超えのスイートルームを独占。京都の贅沢な宿として人気になりそう。
新感覚の生薬カフェ。京都に行ったら、生薬のお茶とお菓子をおやつタイムにぜひ体験してみてください。
飲 京都小川生薬Cafe
所在地 京都府京都市中京区油小路通押小路上る二城油小路町272 1F
電話番号 075-606-5506
営業時間 10:00~18:00
定休日 不定休
※カフェは予約不可(2階レストランは完全予約制 電話番号075-606-5565)
https://kyoto-ogawa.jp/
Instagram @kyoto_ogawasyouyaku
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2024.12.08(日)
文・撮影=そおだよおこ