この記事の連載
- 深睡眠スープ【前篇】
- 深睡眠スープ【後篇】
「夜中に何度も目が覚めてしまう……」「寝つきが悪い……」「朝すっきり起きられない……」。そんな悩みを持っている人も多いのでは。
そんな人に試してほしいのが、睡眠専門医・白濱龍太郎先生監修の「深睡眠スープ」 。睡眠の質を高める栄養素がぎっしり詰まった、注目のスープです。
白濱先生によれば、睡眠ホルモンの原料となる「トリプトファン」は、体の中で作れないそう。その「トリプトファン」をたっぷり含み、心身のリラックスに効果的な「GABA」やストレス緩和の作用がある「チロシン」などを効率的に摂取できるように、レシピ化したのが「深睡眠スープ」です。
2万人の患者さんを診てきた睡眠専門医が、朝・昼・夜の食事に活用できるおいしいアレンジレシピや、快眠のコツとともに紹介する『朝までぐっすり眠れる 深睡眠スープ』(アスコム)より、今回が基本のスープと朝・昼・夜の3つのスープを特別にご紹介します。
前篇は、基本のスープのレシピです。
●「ぐっすりスープの素」の作り方
たった5種類の材料を混ぜ合わせるだけで、効果抜群の「ぐっすりスープの素」が作れます!
●材料(「ぐっすりスープの素」10個分)
1杯あたり……エネルギー:42kcal 塩分:12g
●蒸し大豆 100g……大豆製品にはトリプトファンが多く含まれており、なかでも蒸し大豆は水を加えることなく蒸しているので、栄養素がしっかりと保たれています。
●カットトマト 1/2缶(200g)……トマトはトリプトファンやGABAといった睡眠の質改善に効果的な栄養素が含まれているほか、リコピン、クエン酸、ビタミンなど、栄養の宝庫です。
●みそ 90g……トリプトファンを多く含む大豆を発酵させることにより、栄養価がアップ。アミノ酸への分解過程で生成されるペプチドには、血圧を下げる効果もあります。
●粉チーズ 大さじ1……乳製品にはトリプトファンやチロシンが豊富なほか、粉チーズのカルシウム含有量は牛乳の10倍以上。少量で高濃度のカルシウムを摂取できます。
●酢 大さじ1……血糖値の上昇を緩やかにする働きにより、睡眠の質を高めます。また、疲労回復を促すクエン酸効果や、ほかの栄養素を吸収しやすくしてくれる効果も。
●作り方
(1)トマト(カットトマト缶1/2缶)を耐熱容器に入れてふんわりとラップをかけ、電子レンジで2分加熱する(余ったトマトは冷凍保存できます)。
(2)蒸し大豆100gをつぶす(パウチの商品であれば、パウチのまま指や瓶などを使ってつぶす。缶の場合は、袋などに入れてつぶす)。
(3)(1)と(2)、みそ90g、粉チーズ、酢、各大さじ1を混ぜ合わせる。
(4)製氷皿に10等分(1個あたり39~40g)に入れて凍らせる。保存袋に入れて凍らせてもOK! 使用する分だけ折って使えます。
凍ったまま、鍋に直接入れて調理できるので、とっても便利!
※計量単位は大さじ=115ml、小さじ1=5ml、1カップ=200mlです。
※電子レンジのワット数は600Wです。
※記載をしていない火加減に関しては中火です。
※素1個を解凍して使う場合は、耐熱容器に入れてふんわりとラップをかけ、電子レンジで40秒加熱します(素2個を解凍して使う場合は1分加熱)
2025.01.04(土)
文=白濱龍太郎