京都府の「まき」さんからは、<愛像る(アイドる)> ⇒「人が誰かに愛を抱いた時、見えるものはなにか。手の届かないアイドルへの愛だけではない。目の前にいる相手への愛だったとしても、自分に都合のよい『虚像』を見ているだけではないか」
「<美男る>(まさはる)」も登場。「福のラジオ×ガリレオ賞」は?
そのほかには、<#検索る(#たぐる)>、<約束る(チギる)>、<推活る(ぬまる)>、<整形る(なりかわる)>などが紹介された。
<美男る(まさはる)>という応募を受けて、福山さんは「『まさはる』としていただく場合は、<長崎る>と書いて、まさはるでお願いします」と微笑んだ。
<東野圭吾る(なかされる)>という応募作について、映画『沈黙のパレード』でも、多くの観客を涙させた福山さんは「このタイトルは、粋でいなせですね!」と話した。
番組の最後に福山さんは、「福のラジオ×ガリレオ賞」として、<麦酒る(びーる)>もいいなぁと悩んだうえで、<愛像る(アイドる)>を選出。
「かつて舞台女優が罪をおかす『演技る(えんじる)』(『虚像の道化師』収録/文春文庫)という名作がありましたが、この主人公はアイドルではなかった。アイドルが殺人を犯すなんて、実際に起こってはならないことですが、ミステリとして読んでみたい」と話した。
「地底人ラジオ」では、エンターテインメント性の高いタイトル案も!
福山雅治さんとフリーアナウンサーの荘口彰久さんがパーソナリティを務める 「福山雅治と荘口彰久の『地底人ラジオ』」(10/19オンエア)でも、同企画が開催され、荘口さんとの掛け合いで選考が行われた。
「ななはる」さんからは、<私酒欲る>と書いて、「じぶんまだイケる」という応募が。これには「ガリレオの短篇タイトルのルールがねぇ……」と微笑みながらコメント。
「マリン」さんからは、<密室る(とじこめる)>というタイトルが。「密室殺人といえばミステリにおいて基本中の基本ですが、湯川先生や草薙刑事、内海刑事が密室に閉じ込められてしまうお話はどうだろう?と思いました」(マリンさん)
2024.11.26(火)
文=「文春文庫」編集部