東野圭吾さんによるガリレオシリーズ第10作『透明な螺旋(らせん)』が待望の文庫化、9月4日の発売が決定した。公開された装丁も、同シリーズの中でもひときわ印象的なものとなっている。現在、Amazonほかネット書店で、予約を受付中だ。

 ストーリーは「房総沖に男の銃殺死体が浮かんだ。同時に警察に行方不明者届を出していた同居する女が失踪。警視庁捜査一課刑事・草薙俊平と内海薫は、事件を捜査する過程で、ガリレオこと天才物理学者・湯川学の名前に行き当たる。草薙が湯川の住む横須賀のマンションを訪れると、そこで湯川は意外な生活をしており……」というもの。

 本作では、これまで誰も知らなかった、湯川の驚くべき秘密が明かされる。殺人事件の捜査と並行してその謎が解き明かされる過程は、シリーズのファンならずとも必読だ。さらに、スペシャルボーナストラックとして、最新短篇「重命る(かさなる)」も収録されている。

 ガリレオシリーズは、天才物理学者・湯川学を主人公に、彼が持つ科学的知識と鋭い洞察力で謎を解明していく、超人気ミステリーシリーズ。湯川の親友であり刑事の草薙俊平や、後に捜査に加わる女性刑事の内海薫も、物語の重要なキャラクターとして登場。彼らの活躍を通じて、科学と犯罪、そして人間ドラマが交錯するストーリーが展開される東野圭吾さんの代表作で、国内累計発行部数は1,500万部を突破している。また、ドラマ・映画版では福山雅治さんが湯川学を演じて大ヒット、ファンの間では新作の制作も待ち望まれている。

ガリレオシリーズ主要キャラクター

●    湯川学(ガリレオ): 帝都大学の教授であり、物理学の専門家。変人ではあるが、冷静沈着で合理的な思考を持ち、科学の知識を駆使してさまざまな事件を解決してきた。

●    草薙俊平: 湯川の大学時代からの親友で、警視庁捜査一課の刑事。湯川とは対照的に直感と経験を重視するが、二人の友情と信頼関係は非常に厚い。

2024.07.10(水)
文=「文春文庫」編集部