観光バスの運転手の個人的な行動がきっかけ…?

 走ってみました! 千里浜なぎさドライブウェイ、気持ちいい! 砂浜をランニングすることはあっても、車の速度で砂浜を走ることは初めての体験です。このスピード感! そして、この海の近さ。車の窓を全開にして、潮風や波音を感じながらのドライブ、なんて爽快!!

 そもそも千里浜なぎさドライブウェイのはじまりは、1955年頃。「広々とした波打ち際を走ってみたい」、そう思った観光バスの運転手が実際にためしてみて、あまりの気持ち良さに感動。仲間うちでこっそり走っていたのが、いつしか話題となって観光コースになったそう。1966年からは夏の海水浴シーズンになると、道路交通法が適用されるれっきとした“公道”になります。なんと、30キロメートル制限の道路標識も立ちます。

 道路なので、基本的には通年、昼夜を問わず走行ができます。西に面しているので、水平線に太陽が沈む壮大なサンセットは感動的。また、夜明けの走行もこれがまた気持ちいいのだとか!

 ただ、天候や状況によっては、通行止めや規制になることもあります。たとえば西寄りの風が吹いたり、日本海で低気圧が発達したりすると、海が荒れ、波が走行エリアまで届くこともあるのです。訪れる際は通行規制情報(石川みち情報ネット)を確認すること。「規制なし」なら全面通行が可能です。

2024.11.02(土)
文・撮影=古関千恵子