この記事の連載
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店長・松浦さんのカウンセリングは千里眼!
のんびりと店内を眺めていると、スタッフの方が声をかけてくれて中央のテーブルに案内されました。「この問診票に記入してくださいね」と言われて、問診票に記入していると、店長で薬剤師の松浦尚子さんがやってきました。
実は、この松浦さんはお店のインスタでライブ配信などもしているためにファンも多く、今回の取材も松浦さんファンの編集者さんからのすすめがきっかけ。
「今日はどんなお悩みで来られたんですか?」と尋ねられたので、「夏の疲れで副鼻腔炎になって困っています」と答えると、問診票を見ながら次々と質問を繰り出してきます。
「食後、眠くなることはありますか?」「便秘や下痢はどうですか?」「冷えやむくみはありますか? 場所は?」「睡眠はとれていますか?」などなど。
ていねいな問診で、自分の暮らしぶりを改めて細かく振り返ることができます。
その後、「舌を出してみてください」と言われて、表をベーッと出して見せると、「裏も見せてください」と本格的。
そして、「にらさわさんは、胃腸も弱っていますね。胃腸の弱りも副鼻腔炎の原因になっています」とのこと。
漢方の考えでは、体の働きを「五臓」に分けるのですが、私は今その中の「脾(胃などの消化器官に関係する)」と「 肺(呼吸器や、皮膚、大腸に関係する)」が弱くなっているらしいのです。
気をつけるものが多過ぎる……(猛省)。
しかし、そんなところまで、どうしてわかってしまうのでしょうか。
「にらさわさんのお話の仕方や姿勢、肌や髪の状態、そして舌の状態、さらには舌の出し方でわかります。例えば舌の表面に苔が多いのは代謝が悪く余分なものが溜まっている状態で、裏側に赤紫色の血管が見えるのは血流が悪くなっている可能性があります」(松浦さん・以下同)
なんと! もしや舌の苔を取らないできたのが悪かったのだろうかとひそかに後悔していると、「舌の苔は、そもそも自分で取る必要はありません。健康で代謝がよければ自然になくなります」と、松浦さんが優しく教えてくれました。
「今、呼吸器が弱くなっているのも、大本は肺の乾燥です。鼻も気管も粘膜でできていますが、そこが乾いてしまうから、菌やウイルスが定着しやすくなるのです」
それとともに、私の場合は弱った胃腸を正常に働かせるのも大事だということでした。
2024.10.31(木)
文・写真=にらさわあきこ