Magnificent View #190
トプカプ宮殿(トルコ)

(C) R. Ian Lloyd / Masterfile / amanaimages

 イスタンブールを代表する観光地のひとつ、トプカプ宮殿は、マルマラ海を眼下に収め、ボスポラス海峡をにらむ小高い丘の上に立つ。

 この地を王宮に定めたのは、東ローマ帝国からコンスタンティノープルを奪取したメフメト2世。彼の手によって15世紀半ばに建造されて以降、トプカプは、400年を超える長きにわたり、オスマン皇帝、つまりスルタンの居城として権勢の中心に鎮座してきた。

 皇帝の門、中庭、厨房、宝物館など、帝国の栄華を物語る見どころには事欠かないが、なかでも、絶対に見逃せないのがご覧のハレム。

 ハレムは、「禁断」を意味するアラビア語から命名されたという。スルタンの妻、愛人、その子どもたち、そしてスルタンの母が住んだこの建物は、江戸で言うなら大奥。多い時には、1000人を超える女性がここで暮らしていた。

 その内部は、色とりどりのタイルなどによって美しく飾られた部屋の数々が、迷路のように連なっている。

Column

今日の絶景

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2014.04.08(火)