◆西持田窯のピッチャー[島根/松江]

 窯焚きの後は、松江の多久の湯や玉造温泉でひと風呂浴びるという津田さんの暮らしぶりが作品にも現れる。

「沖縄での修業を経て、パートナーの地元・松江の西持田で開窯した津田堅司さんのものづくりは実直・骨太。現地の土・火・空気を感じさせてくれる」(日野さん)

objects

所在地 島根県松江市東本町2-8
電話番号 0852-67-2547
営行時間 11:00~18:00
定休日 不定休
https://objects.jp/

◆kibiso スウィングバッグ[山形/鶴岡]

 湯野浜温泉や湯田川温泉のある鶴岡は養蚕から織物まで一貫工程が残る土地。kibiso(きびそ)は蚕が最初に吐き出す糸で硬く繊維に不向きだったのが、高保湿力や紫外線吸収力もあるため有効利用。

 スマホなど小物類が入るコンパクトサイズで、「宿に泊まってちょっとお散歩、というときにも手軽でおしゃれ」(日野さん)

日野明子(ひの・あきこ)さん
ひとり問屋

「Studio BOKE」主宰。全国の優れた暮らしの道具に精通。企画協力が今年で10回目となる「日本の道具展」が、東京・六本木のLIVING MOTIFにて10/3~11/5に開催。

※記事内のサイズはH=高さ、W=横幅、D=マチ、L=長さを表します。


 「めぐる旅」と「こもる旅」をテーマに47都道府県のひとりにいい温泉宿68軒、旅の目的地になるサウナと蒸し湯10軒など、最旬の温泉スポットを特集した「楽しいひとり温泉。」は、「CREA」2024年秋号でお読みいただけます。

2024.11.05(火)
文=CREA編集部
コーディネート=日野明子
写真=嶋崎征弘

CREA 2024年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

楽しいひとり温泉。

CREA 2024年秋号

楽しいひとり温泉。

定価980円

CREAがはじめてひとり温泉を特集して7年。当時は「女性がひとりで温泉なんて!」と驚きを持って受け止められたこのテーマも、いつか珍しくない光景となりました。そして8年目となる今年、「ひとり温泉」は次なるフェーズへ。コロナ禍を経て、進化する“温泉地”を舞台に、めぐる旅を大特集します。いまこそ、めぐるか。それでも、こもるか。さあこの秋こそ、楽しいひとり温泉へ!