◆栗川商店の渋うちわ[熊本/山鹿]

 柿由来の“渋”をうちわに塗ることにより、和紙を丈夫にして防虫の役目も果たす渋うちわ。絵柄や形のバリエーションも豊富で好みを選ぶのも楽しい。

「代々つくり続けられているシンプルかつ味のある形と素材。山鹿温泉めぐりのお伴にも」(日野さん)

◆山口和宏作 こっぱくん[福岡/うきは]

 原鶴温泉にほど近い、うきは市生まれの「こっぱくん」。家具の制作に向かない虫穴や節がある材や端材を利用してつくられるサイドテーブル。椅子に見えて椅子じゃない。

「山口さんの人柄がにじみ出る作品。座りたい気持ちをグッと我慢して、この愛らしくも絶妙な“存在”を楽しみたい」(日野さん)

2024.11.05(火)
文=CREA編集部
コーディネート=日野明子
写真=嶋崎征弘

CREA 2024年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

楽しいひとり温泉。

CREA 2024年秋号

楽しいひとり温泉。

定価980円

CREAがはじめてひとり温泉を特集して7年。当時は「女性がひとりで温泉なんて!」と驚きを持って受け止められたこのテーマも、いつか珍しくない光景となりました。そして8年目となる今年、「ひとり温泉」は次なるフェーズへ。コロナ禍を経て、進化する“温泉地”を舞台に、めぐる旅を大特集します。いまこそ、めぐるか。それでも、こもるか。さあこの秋こそ、楽しいひとり温泉へ!