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舞台稽古は好き。だけど……

――稽古は始まったばかりだそうですが、共演者の方と何かお話ししましたか?

 まだ個々にはお話しできてないのですが、松尾諭さんは僕が初めて主演をやらせていただいたドラマ『白戸修の事件簿』(2012年 TBS)でご一緒して以来の共演。「久しぶりやな!」と言ってくださって嬉しかったです。

 江口のりこさんは、二人のシーンが多いので、僕の演じるイマジナリー彼氏がどういう感じで存在したらマッチするか、いろいろお話しできたらと思っています。

 本読みでは、松岡茉優さんの場面が面白くて、僕はずっと笑っていました。

――稽古はお好きですか?

 好きですけど、セリフを覚えなくてはですよね……。

――セリフ覚えが得意そうに見えます。

 得意も苦手もなくて、セリフがすぐ入るときと、なかなか入らないときがあるんです。その理由はよくわからないのですが。今回は現実の場面にイマジナリーが急に入ってきたりするので、そこが大変そう。でも、楽しみでもありますね。

――本作は、承認欲求や社会への発信、みたいなテーマが出てきます。千葉さんはSNSでは、どのくらい「どう受け止められるか」を意識して発信されているのでしょう。

 人を傷つけてはいけないけれど、僕は割合自由にやっていいんじゃないかと思っています。インスタグラムなどは、「料理がうまくできた」「〇〇に行ってきた」など、基本的に自分の「好き」を発信していますね。更新頻度は少ないですけど(笑)。

 SNSのいいところは、発信することで人とつながれることですよね。お世話になった方からDMをいただいて仲良くなったり、「この映画がお好きなら、コメントを書きませんか?」と言っていただいたり。そうやって広がる世界があるなと思っています。

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千葉雄大(ちば・ゆうだい)

1989年生まれ、宮城県出身。2010年『天装戦隊ゴセイジャー』で俳優デビュー。近年の主な出演作に映画『子供はわかってあげない』(21年)、『もっと超越した所へ。』(22年)、ドラマ『いいね! 光源氏くん シーズン1、2』(20、21年 NHK)、『星降る夜に』(23年 テレビ朝日)、『アンメット ある脳外科医の日記』(24年 関西テレビ)、舞台COCOON PRODUCTION2022+CUBE 25th PRESENTS,2022『世界は笑う』(22年)、KAAT神奈川芸術劇場『ジャズ大名』(23年)など。WOWOW『アクターズ・ショート・フィルム2』にて『あんた』、『アクターズ・ショート・フィルム4』にて『ハルモニア』を脚本・監督した。映画『スマホを落としただけなのに〜最終章〜ファイナル ハッキング ゲーム』が11月1日に公開。

PARCO PRODUCE2024『ワタシタチはモノガタリ』

作:横山拓也
演出:小山ゆうな 
出演:江口のりこ 松岡茉優 千葉雄大/入野自由 富山えり子 尾方宣久 橋爪未萠里/松尾諭
公式サイト:https://stage.parco.jp/program/watamono
公演日程:東京公演 2024 年9月8日(日)~30日(月)
会場: PARCO劇場
お問い合わせ:https://stage.parco.jp/
福岡・大阪・新潟公演あり

次の話を読む「スナックでも開こうかな(笑)」人見知りだった千葉雄大が話好き&聞き上手になった理由

2024.09.07(土)
文=黒瀬朋子
撮影=榎本麻美
スタイリスト=寒河江健(Emina)
ヘアメイク=堤紗也香