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イスタンブルから約1時間のフライトで、エーゲ海エリア観光拠点のイズミルへ

  レストラン「オドゥ ウルラ」のあるウルラは、ギリシャに近いエーゲ海に面した温暖な港町。ブルーフラッグ(国際NGO FEEが実施するビーチ、マリーナ、観光船舶を対象とした国際環境認証)の認証を受けたビーチや漁港などがあり、イズミルの中心街から日帰りでも訪ねられるのんびりとしたエリアです。

 イズミルがスミルナと呼ばれていた紀元前4000年ごろに利用されていたオリーブオイル製造所跡などがこのウルラで発掘され、トルコにおけるオリーブオイルの発祥の地ともいわれています。

 オスマン・セゼネルシェフが率いる地元に根ざしたレストラン「オドゥ ウルラ」。40年以上前から家族経営のレストランでシェフとして活躍してきましが、2020年にこの地に「オドゥ ウルラ」をオープンさせて以来、シェフやスタッフ自ら野菜やフルーツのほか牛や羊などを育て、食材の半分は近隣の生産者から仕入れる形で運営しています。

 地元の生産者とともに地産地消・廃棄物を限りなくゼロに近づけるなどサステナブルな活動に取り組みつつ、この循環型ビジネスモデルの一環として常に30~40人の若い料理人をキッチンに招き、レストランを学びの場としても提供。

 店名の「オドゥ」はトルコ語で「火」を表し、炭火料理を主軸に料理が組み立てられています。メニューはコース「THE JOURNEY OF THE CHEF(12品で3,900TL)」とアラカルトがありますが、いずれも近隣の生産者からその日に一番良い素材を仕入れて調理。エーゲ海で育つ新鮮なエビやハタなどを取り入れたコース料理の中から、一部をご紹介! ワインのペアリング(6種3,500TL)も一緒に楽しめば、より深くエーゲ海トルコのフード体験が叶います。

Od Urla
オドゥ ウルラ

https://www.odurla.com/od-experience

ミシュランレストラン「オドゥ ウルラ」近くのアラチャトゥ・ストリートでトルココーヒーを

 「オドゥ ウルラ」から車で約10分の場所にある、色とりどりの植栽も愛らしい通り「アラチャトゥ・ストリート」。石畳の通りにはカフェやレストラン、オリーブの木を使った雑貨店やアンティークショップ、食材店などが軒を連ね、多くの観光客で賑わいます。

 トルココーヒーは豆の種類ではなく、トルコ独自の淹れ方のこと。極細かく挽いた深煎りのコーヒー粉を煮出してカップに注ぎ、粉がカップの底に沈むのを待って上澄みを飲みますが、こちらのカフェでは、炭火で熱した砂の中に銅製容器を沈めて加熱したトルココーヒーが味わえます。

2024.09.14(土)
文=CREA編集部
写真=橋本 篤