この記事の連載

 のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

 きょうの当番は、白央さん。

※本記事は、再公開したものです(初出:2022年9月11日)

» きのうのレシピ「実山椒入り牛ゴボウしぐれ煮のっけごはん」

連載「のっけて、食べる」が一冊の本に!

フードライターの白央篤司さんと料理研究家のしらいのりこさんが、365日毎日交代で綴ったCREA WEBの人気転載「のっけて、食べる」の書籍が発売。365種のレシピの中から厳選した98レシピを収録しました。簡単でおいしくて、ちょっとの工夫で栄養もとれて、しかも洗い物も減らせる……忙しい私たちの助けになること間違いなしの一冊です。

発売日 2024年9月11日(水)
定価 1,540円(税込)
文藝春秋
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vol.59 三色丼

三色丼。
三色丼。

 焼肉、キムチ、何かしらのナムルでのっけごはん、よーくやるんです。ナムルは基本の作り方を覚えると便利ですよー。私の場合は加熱した野菜、あるいは生野菜に「醤油・ごま油・塩ちょい」で味つけ、というのが基本のやり方です。

 今回は夏が旬のつるむらさきを使いました。

■材料(1人分)

・牛切り落とし肉:80g
・キムチ:70g
・つるむらさき:70g
・焼肉のたれ:大さじ1
・油:小さじ1
・ごはん:適量

[A]
・醤油:小さじ1/3
・ごま油:小さじ1/4

■作り方

(1) 牛肉を焼肉のたれに漬ける。つるむらさきはサッと洗って水気を切り、太い茎の部分と細い部分に切り分けておく。

(2) 鍋にお湯を沸かして、つるむらさきを太い茎の部分から入れる。30秒後に残りの細い部分も加え、1分少々ゆがく。

(3) ざるにあげて粗熱がとれたらよく水気を切り、ひと口大に切る。

(4) ボウルに(3)を入れて[A]を加えて和える。フライパンに油をひいて中火で熱し、牛肉を漬けておいたたれごと焼く。

(5) 器にごはんをよそい、キムチ、ナムル、焼肉をのせる。

 材料・作り方にナムルの「塩ちょい」がない、と思われるでしょうが、今回は焼肉のたれの味が強いのでカットしました。この辺は適宜調整で。

 トマトなんかは、カットして塩とごま油だけでおいしいナムルになるし、手間でなければおろしニンニクやショウガを加えるとナムルの味に深みが出ますよ。

 キムチはね、本当に局所的な情報で申し訳ないけど、埼玉県の西川口に「サラン」というお店があって、そこのオモニの手作りキムチがそれはもう絶品なんです。私は大ファン。近くの方でキムチ好きの方、ぜひ試してほしい。

おいしいもののっけ隊(隊員2名)

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/


しらいのりこ

お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko

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Column

のっけて、食べる

のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

2024.09.11(水)
文・撮影=白央篤司
イラスト=二村大輔