人間は相手によっても立場によってもいろいろな面を持っていると思うので、開けても開けても少しずつ違う自分がいるマトリョーシカみたいに、これからもいろいろな恋愛の形を描いていけたらいいなと思っています。
――単行本には、WEB連載のその後を描いた続編も「番外編」として収録されていて、これもまた「ヒューマンドラマ」を盛り上げています。
山本 そう言っていただけるとうれしいです。
WEB連載ではついつい破滅エンドになったり、不穏な空気を前面に出してしまいそうになるんですけど、単行本で少し手を加えたり、本編では描ききれなかった別側面を描き加えたりすることで、破滅だと思っていたエンドが実はそうではなかった、というサイドストーリーになっています。WEBで連載を読んでくださった方にも新たな発見となり、楽しんでいただけるのではないかと思いますし、単行本では、ストーリーの合間にちょっとした雑談的なコメントも入れていますので、それも楽しみに見ていただけたらありがたいです。(#2に続く)
★最新刊はこちらから★
〈「どんなに好きな相手でも、5年くらいで恋愛的な刺激がなくなる」 “惰性で会社に行っていた”漫画家が“ダメ恋愛”から抜け出せない人に伝えたいこと〉へ続く
2024.08.15(木)
文=相澤洋美