〈「若い頃は恋愛で嫌な思いをしたことが多かったので、それを漫画にできればと」『恋愛マトリョシカガール』の作者が明かす、恋愛自由競争に“勝てなかった”理由〉から続く
恋する男女の共感を呼んだ『恋愛マトリョシカガール』がついに完結します! 3巻に収録されているのは、「普通の女“で”いい」という30代こじらせ男子のやっかいな生態と、愛されたいけど愛されない自己肯定感が超低空飛行の女子高生のお話。
なんで自分だけ愛されないんだろう――。
一度でもそう思ったことのある人には必ず刺さる一冊です。
今回は山本白湯さんのインタビューと過去話を一挙再公開します。切なくて苦くて、でもやっぱりときめく、そんな恋愛ストーリーをぜひお楽しみください。
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素顔の自分で、愛されたい――。ハライチ・岩井勇気さんも推薦する、オムニバス形式でリアルな恋愛模様を描いた『恋愛マトリョシカガール』。ダメ恋に傷付いても、何度でも立ち上がる女子たちの恋愛を生々しく描き出し、多くの共感を呼んでいます。作者の山本白湯さんに、報われない関係や“破滅エンド”を描く理由、“自由競争の面がある”と語るご自身の恋愛経験についてお聞きしました。(全2回の2回目/前編を読む)
自分にシンクロする『恋マト』の登場人物
――『恋愛マトリョシカガール』(以下、『恋マト』)は、Twitterでも「自分みたい」「自分の友達のよう」と高い共感を呼んでいます。なぜここまで自分にシンクロする人が多いのだと思われますか?
山本白湯(以下、山本) 『恋マト』に出てくるエピソードが、ほぼ実際の体験をベースに描かれているからだと思います。おもに私と担当さん、それから友人から聞いた話などを中心に描いています。
どのエピソードが誰の話、というようにそれぞれ具体的なモデルがいるわけではなく、いろいろな体験談を組み合わせてストーリー化しているイメージです。
――実話をベースに描くと主観的になりすぎてしまいませんか?
2024.08.16(金)
文=相澤洋美