今年も暑い夏がやってきます。居心地よく涼しくて、目にも爽やかなホテルでのアフタヌーンティータイムはなにより幸せな時間です。

 今年10周年を迎えたホテル「ザ・リッツ・カールトン京都」とピエール・エルメ・パリの新しくて特別なアフタヌーンティーをご紹介します。


10周年を迎えた甘くて深い関係

 ザ・リッツ・カールトン京都が開業し、「ピエール・エルメ・パリ ブティック」を構えて10年が経つ。ホテルの中の唯一のブティックであり、朝食にピエール・エルメ・パリのクロワッサンやフレンチトーストを食べることができるのはこちらのホテルを選ぶきっかけのひとつとなっている。

 この夏、10周年を記念して期間限定のアフタヌーンティーが発表された。暑い国モロッコの「アトラス」をテーマに据えたその内容は、鮮烈で夏らしい濃厚さと、一方で爽やかさを兼ね備えた内容となっている。

 「環境、インテリア、サービス……すべてがインスピレーションを与えてくれる」とエルメ氏が語るホテルでの特別なアフタヌーンティーとは?

◆セイボリー

 セイボリーは5種類をワンプレートで。食べきらずに、甘いものの途中で少しずつ食べるという人も多いという。

 写真の左奥から、バルサミコのソースがかかった「弓削牧場のフロマージュ・フレ すもも ミント グラノーラ」、京都の夏野菜を楽しめる「京赤地鶏のスモークとルッコラの夏野菜サンドイッチ」、「サステナブルサーモンのマリネと京都産米粉のブリニ キャビア添え」、「とうもろこしのタルト フォアグラムース添え」、「アユのリエットのコカ 西瓜 クレーム・エベス」。しょっぱいだけでなく、ほろ苦さや酸味、野菜の元気な味わいや旨みを楽しむことができる。

◆スコーン

 スコーンは2種類。プレーンな「スコーン ナチュール」と、レモン果汁やレモンの果皮が使われた「スコーン アンフィニマン シトロン」だ。ほかほかに温められ、軽やかなサクッと歯を立てると、中はしっとりして豊かな香りが広がる。ジャムとクロテッドクリームが添えられている。

2024.07.12(金)
文=CREA編集部