この記事の連載

 こんにちは、美容研究家のにらさわあきこです。

 当連載もまもなく5年。長らく新人を名乗ってきましたが、前回から密かに「新人」を取りました。が、心はいつでも新人。まっさらな気持ちで情報を常に更新していきたいと思います。

 さて、美容の基本といえば健康。キレイになるためには毎日の健康的な食事が大事です。中でも油は大切で、いい油を摂っているかどうかで痩せやすささえも違ってくると言われます。

 そこで、今回は薄着になる季節を前に、油について改めて勉強したいと思います。


●脂肪酸の種類

 そもそもなぜ今、油を勉強したいと思ったかと言いますと、私自身がまさに今「中鎖脂肪酸」に注目しているから。というのも、油をしっかり摂りたいと思うものの、体には蓄えたくない……という場合にうってつけなのが、中鎖脂肪酸だと知ったからです。

 その中鎖脂肪酸とはどういうものかと言いますと、数年前に流行ったココナッツオイルなどに多く含まれているものです。また、その後ダイエット界を席巻した『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』という本に、「朝、コーヒーに入れる油」としてMCTオイルが出てきましたが、このMCTオイルこそ、中鎖脂肪酸100%の油で、ココナッツオイルなどから抽出されたものです。

 今回は、中鎖脂肪酸のメリットとデメリットをしっかり知っておくために、脂肪酸の分類から改めて見ておきましょう。

 食品に含まれる脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。このうち植物や魚に多く含まれるのが不飽和脂肪酸で、体内では合成できません。したがって、必須脂肪酸は不飽和脂肪酸に含まれます。

 その不飽和脂肪酸は、オメガ3、6、9の3つに分けられており、特に意識して摂るべきなのがオメガ3とオメガ9の油です。必須脂肪酸はオメガ3とオメガ6なのですが、オメガ6は多くの食品に含まれているので、むしろ摂り過ぎに注意すべきとされています。ちなみに、サラダ油もごま油もオメガ6の多い油です。

 一方、積極的に摂るべきオメガ3が多く含まれるのは、亜麻仁油、えごま油などや魚類などで、魚の中では特に青魚に多く含まれています。また、くるみなどのナッツ類にも多いです。

 オメガ9の多い油には、オリーブオイルやなたね油などがあります。

2024.06.23(日)
文=にらさわあきこ