●初めて演じる家族を守ろうとする大人の男性役
――本作ではどんな新しい木ノ本さんが見られると思いますか?
やはり、奥さんがいて、子供がいる家族を守ろうとする役どころもそうですし、社会的に責任を負う立場の役どころだというところ。つまり、大人の男性の役をやらせてもらえたので、そこは観てほしいです。
あと、これまでにもホラー映画に出演したことはあるのですが、そのときとは違う翻弄されていく様を楽しんでもらいたいと思います。
――今後の希望や展望、憧れの先輩について教えてください。
自分の見た目の雰囲気や声色とかもあるとは思いますが、やっぱり悪い人間を演じたいですね。
また今回、渡辺哲さんや津田寛治さんとご一緒させていただいたことで分かりましたが、いかに作品に出続けることが大変なことだと。だから、この仕事をやり続ける、お芝居を探求し続ける、努力を怠らないということが目標です。
津田さんと渡辺さん、お二人ともカッコいいんですよ! ずっとニコニコしながら、アイディアを枯渇させないというか、常に新しいことを考えられているんです。そういうところも憧れる理由です。
木ノ本嶺浩(きのもと・みねひろ)
1989年11月22日生まれ。滋賀県出身。06年、「第19回ジュノンスーパーボーイコンテスト」にて、審査員特別賞を受賞。08年、ドラマ「貧乏男子 ボンビーメン」で俳優デビューし、10年放送の「仮面ライダーW」にて照井竜 / 仮面ライダーアクセル役を演じる。翌年には同作品のスピンオフ作品「仮面ライダーアクセル」でVシネマ初主演も果たした。
映画『THIS MAN』
とある田舎町で連続変死事件が発生した。被害者は全員、眉のつながった奇妙な風貌の男を夢の中で見ていたという。夢に出てくる男は「あの男」と呼ばれ、人々を恐怖に陥れていた。「あの男」の被害が拡大していくなか、夫・義男(木ノ本嶺浩)や愛娘と幸せに暮らしていた華(出口亜梨沙)の身にも危険が迫る。やがて華は、究極の選択を突きつけられる。
2024年6月7日(金)より公開。
https://thisman-movie.com/
Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2024.06.07(金)
文=くれい響
撮影=細田忠