日中の太陽はまだ夏のギラつきなのに、暦の上ではひと月も前から“秋”。気温も湿度もゆっくり秋へとシフト中です。
そこで第一回目は、この時期オンタイムで多くの女性が抱える「なんだかダルい」「疲れが抜けない」そんなココロとカラダの“秋バテ”にフィーチャー。
なにげない“夏習慣”が“秋バテ習慣”に!?
夏バテと同じダルさや疲れの症状を引きずる人が増えています。とくに今年は、初夏からの猛暑でクーラーの冷気を長く浴び、冷たいドリンクやビールで暑気払い! そんな毎日だった人も多いのでは? 加えて、ナマ脚やサンダルが夏ファッションの定番となり、思った以上に冷えを抱えたままの女性も少なくないのです。
漢方的メンテナンスでは、症状の背景にあるそんなライフスタイルも解決の糸口。さらに……
その不調、季節とも密接な関係が!
漢方では、陰陽五行の考え方も重要なメソッド。四季それぞれに特徴があり、影響を受けやすい五臓を中心にバランスを取るのがメンテナンスの基本。
東洋医学ではまた、ココロとカラダは季節の変化とも深くつながっている、と考えます。そんな四季とカラダの主要五臓の相関性をあらわしたのが、左の図。秋のいまは、肺の働きが乱れやすい季節。本来潤っている肺が、秋の乾燥した空気に影響されやすい、というわけです。
但し、その対策は個々の“体質差”で変わるのが、漢方的メソッドの面白いところ。次のページでは実際に、CREA世代の“秋バテ”に役立つセルフメンテ術を紹介していきましょう。
2011.08.05(金)
text:Akane Tanaka