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レトロで可愛いパディントンの街角には心ときめく素敵がいっぱい

オーストラリア屈指の大都会といえば美港都市シドニー。フェリーやクルーズ船が行き交う街の玄関口サーキュラー・キーを中心に、CBD(Central Business District・中心商業地域)には、古きよき時代の風情を残すザ・ロックス、壮麗なアーケードや高級ブティックが集まるタウンホール界隈など、見どころが豊富。
さらに、ちょっぴりディープな活気に溢れるポッツ・ポイントなど魅力的な“街角”がたくさんあるなかで、オーストラリアならではの上質な感性や美意識を最も感じられるのがパディントン。レトロでカラフルな街並みを見た瞬間、誰もが気分が上がること間違いなしの楽しいエリアだ。

この界隈の特色といえば、19世紀に建てられた“テラスハウス”と呼ばれる、小さなポーチとバルコニー付きの住宅が今も多く残っているところ。美しい家並みを眺めながらの散策が楽しく、レザボア・ガーデンズなどの憩いスポットも点在する。街歩きの中心となるのは、オックスフォードストリート。
パディントン・ゲートから約2キロのエリアには、セレクトブティック、インテリアショップ、ギャラリーなどが立ち並び、人気レストランや素敵なカフェも多数。大通りから横に入った小さな通りにも可愛いショップが佇んでいるのを発見したりすることができる。

2024.05.02(木)
文=矢野詔次郎
写真=志水 隆
イラスト=久保雅子
コーディネイト=トニー・フライ、東野ユリ(Spinnaker Films)
CREA Traveller 2024 vol.2
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。