日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。

 今回は、秋田県が誇る春の絶景・風物詩をピックアップ。

 日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!

» #01 新緑の抱返り渓谷
» #02 秋扇湖
» #03 刺巻湿原ミズバショウ群生地
» #04 大曲の花火 春の章
» #05 かたくり群生の郷
» #06 八幡平ドラゴンアイ
» #07 鵜ノ崎海岸の小豆岩
» #08 芋川の桜づつみ
» #09 五城目の森山
» #10 十ノ瀬 藤の郷

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆新緑の抱返り渓谷

 東北の耶馬渓と称されている抱返り渓谷は、田沢湖と角館を流れる玉川中流に続く全長10キロの渓谷。

 「抱返り」と呼ばれるようになったのは、抱きかかえるように返さなければ通れないほど狭い山道だったからと言われている。

 遊歩道が整備されていて約40分で散策できる。渓谷に着いてすぐ見えるつり橋「神の岩橋」や、回顧の滝などビュースポットが豊富なのも魅力的。青い渓流に覆いかぶさるように生える原生林が神秘的な光景は、一度訪ねてみたい。

新緑の抱返り渓谷(しんりょくのだきがえりけいこく)

所在地 秋田県仙北市田沢湖卒田
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/05_dakigaeri.html

◆秋扇湖

 国道341号線に沿って広がるダム湖。コバルトブルーの水面と新緑の木々が映える春のシーズンは、特にフォトジェニック。玉川温泉水が流れ込んだ影響で水面が青く見える神秘的な光景は、息を吞む美しさ。

 ダム湖に浮かんでいるように見える「水没林」を鑑賞できるのは、春だけ。山から雪解け水が流れてダムの水位が上がる時期限定の風景で、5月から6月中旬頃にかけて鑑賞できる。

 特に中間地点にあるダム公園から眺めるのがおすすめ。ダムが放流されると、水位が下がり、湿原のような景色を楽しめる。

秋扇湖(しゅうせんこ)

所在地 仙北市田沢湖田沢字鎧畑
https://akita-fun.jp/spots/440

2024.04.21(日)
文=桐生奈奈子