ANDO そうですね。なんかみんなでLINEで誘いあったり。「チッチの舞台に行きたい」ってアイナ象に言われて、私がチッチに「みんなが行きたいっていってるよ」ってLINEしたり(笑)。PEDRO――アユニさんのバンドのライブも見に行ったんですよ。

――去年11月の武道館ですか?

ANDO 武道館と、旭川にも行きました。アユニさんがベースを、楽器を持ってスタンドマイクで歌いながら、見たことがない表情や動きをいっぱい見せてて。それはBiSHをやってたからこそ繋がっている表現なのかなと思ったりして――。それぞれの場所で、BiSHがまた別の形で進化して生きてる感じがしました。

 

「今できる、湧いてくるものを全力で作ってみたい」

――1人になられての活動は、主にどのようなことをやられていますか? 

ANDO いまはアートを中心にやっていて、今年はグループ展などを中心に作品を展示して、いつか個展を開きたいと思ってます。少しずつでも基礎を身につけながら、今できる、湧いてくるものを全力で作ってみたいんです。

「今しかできないこと」「今しかない感情」を大事にするのはBiSHで味わってきたことなので。そういうのは忘れずに残していきたいなと思っています。

 それとカラオケに行くようになりましたね。最近は。

――お友達とかと。

ANDO はい。好きな曲を歌って。

――BiSH歌ってよ、とはならないんですか?

ANDO それは頼まれもしないです(笑)。ただ、自分がまだ覚えてるかなっていう意味で歌ったりとかはしてました。

人のパワーって本当にすごい、誰かの心にちゃんと届く

――何を歌うんですか?

ANDO いろいろです。「CAN WE STiLL BE??」とか「Am I FRENZY??」とか。本当のシャウトで歌ってます。シャウトをしてたことって、本当にストレスの発散だったなと思って。BiSHで、大声で歌うこともなんか自然とストレスが発散されてたし、快感だったんですよ。だから叫びたいときにカラオケに行って。「FREEZE DRY THE PASTS」とかも好きで。

2024.04.23(火)
文=児玉也一