「学校イチのさわやか王子」と「妄想大好き女子」を演じたふたり。3度目の共演となる王道ラブストーリーは、ふたりの「距離感」が見どころ? 『週刊文春CINEMA』 2024春号掲載のインタビューを、オンラインだけの写真を追加して公開します。
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「カップル、片思い、カップル」で3回目の共演
──宮世さんと原さんの共演は3回目ですよね。
宮世琉弥 はい。いつも「恋」が絡んでいる役どころなんですよね。
原菜乃華 そう。カップル、片思い、カップル。
宮世 今回はふたりの距離が近いシーンが多かったので、はじめて原さんの唇がこんなに綺麗な形だったことに気がつきました。チャームポイントですよね。
原 恥ずかしい…。最初、宮世さんがやたらと私の口元を見てくるので、口に何かついているんじゃないかと、ずっと気にしてたんです。でも、唇の形がチャームポイントだなんて、うれしいです。
目標だった恋愛映画のヒロイン
──今作は、宮世さんにとっては「映画初主演」、原さんにとっては「恋愛映画の初主演」でもあります。どのようなことを意識されましたか?
原 恋愛映画のヒロインは目標だったので、すごくうれしかったです。ただ、「本当に私なんかにできるのかな」というプレッシャーも大きくて。でも始まってみたら、思った以上にコメディ要素がたくさん入っている作品だったので「これなら絶対にできる」と自信を深めました。
宮世 僕は緊張しました。今回の主演は背負っているものが違うので…。しかも僕が演じたオミ(近江章)くんは、オモテは学校イチのさわやか王子ですが、ウラの顔は口が悪いウラオモテ男子だったので、演じるのも難しかったです。あと、エリーに冷たくするシーンは、お芝居とはいえ、原さんを傷つけてしまうと思って毎回心が痛かったですね。
原 うそ~、思ってないですよね。毎回ニヤニヤして楽しそうでしたよ! でも、宮世さんが緊張していたなんて、意外です。宮世さんって、「俺について来い」という主人公タイプのムードメーカーなんですよ。誰に対してもフレンドリーですし、いつもポジティブな言葉でみんなを励ましてくれるので、現場がいつも楽しくて。撮影最終日には「今日でこの現場、最後になります」って「旅立ちの日」を歌いながら現場に入ってきてくれて。こんなサプライズを用意して笑わせてくれる方は、なかなかいないですよね。
2024.03.31(日)
文=相澤洋美