「嫉妬」
6月14日
グループ内で、色んな女の子がいて、それぞれが様々な評価をもらっている。
一人ひとり全然違うのに、同じグループにいるだけで比べられている。競っているようにも思う。それで、自分が置いてきぼりになってしまったように感じることもある。その反面、活動していて、「モモコグミカンパニーっていいよね」と言われたときより、「BiSHっていいよね」と言われたときの方が嬉しい。
なぜかというと、自分が所属しているものや周りのものは、自分以上に自分を表している気がするからだ。
嫉妬という感情について考えてみる。狭い世界で見ると、自分も同じような活動をしているのにどうしてあの子だけ、なんて思ってしまうこともある。自分中心に考えてしまっているときだ。でも私たちは「たまたま」同じグループにひと括りになっているだけなのだ。少し視野を広げて、外からBiSHを見てみたらどうだろう。他のメンバーの強さは、「BiSHのモモコグミカンパニーです」と言っている限り、自分の強さにもなる。本当は、嫉妬なんかする時間があったら、もっとその子の上手くいっている理由を考えて吸収すればいい。もっともっと自分のことのように称賛するべきなんだと思う。
「芸能人オーラ、ゼロだね」
7月4日
「芸能人オーラ、ゼロだね」
誰かにそう言われたとき、少しムカッとした。
でも、どうしてこの言葉にムカッとしたのだろう。自分の胸に手を当てて考えた。私は芸能人になりたかったのか、“芸能人オーラ”を出せなくて悔しいのだろうか。違う。キラキラしたいわゆる芸能人になりたくてこの仕事を選んだわけじゃない。そんな他人からの“キラキラ”のために頑張っているわけではない。
じゃあ、なぜ。
「芸能人オーラ、ゼロだね」と言ってきたその人の頭の中に、「表に出る仕事=芸能人オーラ」、「一般人<芸能人」という式を見たからかもしれない。
私は芸能人になって一般人の上に立ちたいわけではないし、そもそも一般人より芸能人の方が上だとは微塵も思わない。
2024.02.27(火)
著者=モモコグミカンパニー