
JR弘前駅から歩いて行ける食の市場、「虹のマート」。魚介や野菜、筋子などの塩蔵品、マグロの握り寿司や焼き魚などのお惣菜が所狭しと並び、食欲そそるさまざまな食べ物を見てまわるだけで気分も高揚する、そんな楽しい市場をご紹介。
「虹のマート」のニューフェイス 煮干しラーメンの「麺屋コルトン」


歴史ある食のマーケット「虹のマート」に、2023年5月にオープンした「麺屋コルトン」。弘前市内のイタリアンレストラン「オステリア エノテカ ダ・サスィーノ」のオーナーシェフ・笹森通彰さんがプロデュースした、煮干しを中心に豚骨、鶏ガラの出汁にこだわったラーメン店です。
地産地消・自給自足をモットーとする笹森シェフ。畑で野菜を育て、醸造免許を取得してシードルやワイン造りも手掛けていますが、イタリアンレストランで提供する食材を仕入れに日々「虹のマート」によく足を運んでいることもあり、縁あって開業に至ったそうです。
「煮干し正油ラーメン」、「煮干し塩ラーメン」(各900円)、期間限定で煮干しを増量した「濃厚煮干し正油ラーメン」(980円)、「コルトン特製まぜそば」(700円)のほか、「ほぐしチャーシュー」(150円)や、まぜそばにおすすめの「パクチー」(150円)などのトッピングメニューも用意されています。


煮干しラーメンには製麺所で特注した手もみ細麺、まぜそばにはストレートの細麺といった具合に麺も使い分け、スープは豚骨ベースのタイプもあれば、まぜそばには煮干しをベースに豚骨、鶏ガラスープを加えるなどメニューごとに工夫を凝らした逸品ぞろい。いずれもしっかりと出汁がきいていながら軽やかな味わいです。
まぜそばは「特製」と銘打つだけあって、多種多様の旨味の強い材料を重ねて作られています。ほぐしチャーシュー、高菜漬け、きくらげ、細切りメンマ、スライス赤玉ねぎ、糸唐辛子、白ごま、糸ガツオ。そこに上記のスープとりんご酢、ごま油、醤油ダレを加えて混ぜながら味わい、さらに味変用の調味料も用意されているので満足感もひとしおです。
午前8時からオープンするマーケットなので、朝早くに買い物に来る地元の人、列車に乗る前の旅行者などが立ち寄り、マーケット内で購入したおにぎりや“いがめんち”などをカウンターに持ち込んで「朝ラー」と一緒に食べる姿も多くみられるそう。「麺屋コルトン」のそばに無料休憩所もあるので、ここで食べたり飲んだりできるのもありがたい!

麺屋コルトン
所在地 青森県弘前市駅前町12-1 虹のマート内
電話番号 050-8885-4749
営業時間 8:00~18:00
定休日 日曜
2024.01.17(水)
文=CREA編集部
写真=榎本麻美