今こそ行きたい、冬の絶景

 冬が深まるほど寒さはこたえるけれど、キラキラの冬の風景にひたる時間はとてもロマンティックです。

 四季のある日本だからこそ、自然の移ろいを感じられ、その土地でしか見ることのできない絶景を愛でることができる。そんな幸せを噛みしめたいものです。

 そんな47都道府県の観光のプロがセレクトした、その地に息づく素晴らしい冬の景色をまとめてご紹介します。この先の旅の参考にどうぞ!

 今回は、近畿エリアの絶景&風物詩をまとめてご紹介します。

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

» 近畿エリアの絶景&風物詩の画像をチェック!


◆三重県

ツエノ峰の雲海

 雲海の展望スポットとして、近年注目を集めているツエノ峰。標高495メートル地点に展望台があり、ここから紀和町一帯を覆う雲海と、遠方に広がる熊野灘の神秘的な光景を望むことができる。

 「雲海は天候などの条件が整わないと見ることができない、レアな絶景です!

 三重県熊野市のツエノ峰では11月~2月の晴れた早朝に雲海が出現しやすく、さらに前日夜と当日朝の寒暖差が大きいと、出現率が高まるといわれています。天候をチェックして、ツエノ峰に足を運んでみてください」(三重県観光連盟公式サイト「観光三重」PR担当)

見ごろの時期:11月~2月

ツエノ峰の雲海(ツエノみねのうんかい)

所在地 三重県熊野市紀和町小川口
https://www.youtube.com/watch?v=lUKRcUGEl6o

» 三重県のその他の絶景&風物詩を見る


◆滋賀県

曽根沼

 曽根沼は琵琶湖の周辺にある内湖のひとつ。荒神山の西麓に広がる田園地帯に位置する、内湖のなかでは比較的大きな沼で、空気の澄んだ寒い時期には息をのむような美しい夕陽を眺められる。

 「琵琶湖の東側には夕陽が綺麗に見えるスポットがいくつかあるのですが、曽根沼から望む夕陽はまるで絵画のよう。琵琶湖があるおかげで目の前が開け、対岸の山に沈む夕陽が見られます。

 文豪・川端康成の小説『虹いくたび』には、主人公が米原駅から彦根駅の列車内で虹を見るシーンがあり、その場所は曽根沼近辺ではないかといわれています」(公益社団法人びわこビジターズビューロー企画広報部スタッフ)

曽根沼(そねぬま)

所在地 滋賀県彦根市三津屋町

» 滋賀県のその他の絶景&風物詩を見る


◆京都府

渡月橋の雪景色

 渡月橋は京都市右京区と西京区の間を流れる大堰川に架かる長さ155メートル、幅11メートルの木製の橋(橋脚は鉄筋コーンクリート)。鎌倉時代に亀山上皇が、月が橋を渡るように動く様子を見て「くまなき月の渡るに似る」と述べたことが名前の由来とされる、嵯峨嵐山を代表する名勝だ。

 橋は嵐山の自然美に溶け込むようデザインされた風情ある造りで、穏やかに流れる川や山々と織り成す情景はまるで一幅の絵画のよう。

 桜や紅葉の名所として有名だが、冬に雪化粧したモノトーンの景色も神秘的。晴れ間がのぞけば、青空のもとで陽の光に照らされてきらきらと輝く白銀の世界が目の前に広がる。

渡月橋の雪景色(とげつきょうのゆきげしき)

所在地 京都市右京区嵯峨中ノ島町

» 京都府のその他の絶景&風物詩を見る

2024.01.08(月)
文=CREA編集部