徐々に世界を旅する人も増えてきましたが、自由に海外へ行かれなかった時期に、日本が誇る四季折々の魅力に改めて気付かされたという人も多いようです。

 だから今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?

 キンと冷えた冬の澄んだ空気は星空を美しく見せるように、風景もクリアに映し出します。寒いシーズンだからこその美しさに出会いたいもの。

 特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。

 今回は、三重県観光連盟公式サイト「観光三重」PR担当が選ぶ、冬の風景をご紹介します。

 日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆ツエノ峰の雲海

 雲海の展望スポットとして、近年注目を集めているツエノ峰。標高495メートル地点に展望台があり、ここから紀和町一帯を覆う雲海と、遠方に広がる熊野灘の神秘的な光景を望むことができる。

 「雲海は天候などの条件が整わないと見ることができない、レアな絶景です!

 三重県熊野市のツエノ峰では11月~2月の晴れた早朝に雲海が出現しやすく、さらに前日夜と当日朝の寒暖差が大きいと、出現率が高まるといわれています。天候をチェックして、ツエノ峰に足を運んでみてください」(三重県観光連盟公式サイト「観光三重」PR担当)

見ごろの時期:11月~2月

ツエノ峰の雲海(ツエノみねのうんかい)

所在地 三重県熊野市紀和町小川口
https://www.youtube.com/watch?v=lUKRcUGEl6o

◆月を咥える獅子岩

 七里御浜の海岸沿いにそびえる獅子岩は、巨大な獅子が海に向かって咆哮するような姿が特徴的な、高さ約25メートル、周囲約210メートルの奇岩。

 「世界遺産、天然記念物である獅子岩は、熊野市を代表する観光スポット。例年11月から1月にかけて、月が昇る角度などの条件が合う数日だけ、獅子が月を咥えているような光景を見ることができます。

 凛とした夜の空気の中、獅子が満月を咥える姿はとても神秘的です。熊野の地が神々のふるさとであることを実感できます」(みえ旅カメラ部 Yutoさん)

月を咥える獅子岩(つきをくわえるししいわ)

所在地 三重県熊野市井戸町
https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_21219.html

2022.12.30(金)
文=佐藤由樹