2024年、昭和のオッサンブームが到来!?

 地上波ドラマは2024年冬クールも楽しみだ。人気ドラマ「おっさんずラブ」の続編「おっさんずラブ-リターンズ-」(テレビ朝日系)がスタート。そして宮藤官九郎脚本、阿部サダヲ主演の「不適切にもほどがある!」(TBS毎週金曜)。こちらは昭和おやじがタイムスリップし、不適切発言で令和の停滞した空気をかき回すドラマだそうだ。

 原田泰造主演の「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(フジテレビ毎週土曜)は、昭和のおっさんが、新常識へのアップデートを図るハートフルな内容のようである。

 辰年は昭和のおっさんがトレンディになるかもしれない。

 チャンネルをつければ、そこには別世界が広がる。新たな名作がどんどん生まれるが、これまでの名作がくれた感動が消えることはない。心の容量は∞。ウキウキもじーんも、果てしなく蓄積し、生きるエネルギーに変わるのだ。

 ありがとうドラマ。今年もいろんな人生や景色を体感できて楽しかった。2024年も、よろしく感動。心躍るストーリーと出会えますように!

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田中 稲(たなか いね)

大阪の編集プロダクション・オフィステイクオーに所属し『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)など多数に執筆参加。個人では昭和歌謡・ドラマ、都市伝説、世代研究、紅白歌合戦を中心に執筆する日々。著書に『昭和歌謡出る単1008語』(誠文堂新光社)など。
●オフィステイクオー http://www.take-o.net/

Column

田中稲の勝手に再ブーム

80~90年代というエンタメの黄金時代、ピカピカに輝いていた、あの人、あのドラマ、あのマンガ。これらを青春の思い出で終わらせていませんか? いえいえ、実はまだそのブームは「夢の途中」! 時の流れを味方につけ、新しい魅力を備えた熟成エンタを勝手にロックオンし、紹介します。

2023.12.28(木)
文=田中 稲