今回のマクロビレシピに欠かせない食材はこれ!

葛粉

 葛は葛根湯の原料ともなる、食べるお薬。一年を通して毎日でも食べて頂きたい食材です。マクロビ的には体を温める効果のある葛を、お料理やお菓子作りに多用します。

 本葛は100g 700円程度しますが、体を温めることで免疫力を高め、健康にもよく、また新陳代謝が高まることで美肌作りをサポートしてくれる、美容にもいいサプリメントです。1キロ 5000円弱でお得に購入できるサイト(外部サイト)もあり。食欲のない時には、消化のいい葛をお湯で練り上げた葛練や葛湯で体調を整えます。その際の味付けは、体を冷やす白砂糖は使わずに、お味噌や醤油、塩などを。

 ねぎや生姜を入れると美味しいスープにもなりますよ。

ごま油

 ごま油はお料理にはもちろんのこと、マクロビでは風邪のお手当によく使われます。たとえばお風呂上りにごま油と生姜の絞汁を足裏にすりこんだり、鼻水や鼻づまりの解消に鼻腔に塗布したりなど。油の中では体を温める性質がありますが、油全般に言えるように摂りすぎると内臓に負担がかかるので、適量を心掛けましょう。また選ぶ際は良質の、遺伝子組み換えでないゴマを圧搾法で作られたものを選ぶと良いでしょう。安価なものは化学薬品で溶かして抽出し、人工的に色を付けたものなどがあります。

 良質な油は健康づくりには欠かせないものなので、ぜひ奮発してくださいね。

干しシイタケ

マクロビ食材「乾(干し)シイタケ」

 水で戻した干しシイタケはお料理に合わせた大きさにカットして具材として使用。ヘルシーなのに、ニンニクやねぎ類などと合わせるとお肉のような旨みを出してくれる食材です。また戻し汁は出汁として使用。これは、マクロビ的には、たまった動物性脂肪やコレステロールを溶かす効果があると言われています(昔から茶碗蒸しには干しシイタケが使われることからも納得ですね!)。旨みもたっぷりなので、捨てずにお料理に使うようにしましょう。使いきれずに残った戻し汁は冷凍も可、またお味噌汁などの出汁にプラスしても◎。

タカキビ

マクロビ食材「タカキビ」の写真

 アフリカ原産の穀類で、モロコシともコウリャンとも呼ばれます。雑穀の中では夏向きのものに分類されますが、お米をはじめ主食となる穀類全般は、マクロビオティックでは一年を通して安心して食べることのできる食材です。オールベジのお料理では、タカキビの形状、食感を生かして挽肉に見立てて使い、ハンバーグやそぼろ、ミートソース風のお料理に利用します。

中村恭子 (なかむら きょうこ)
地産地消料理研究家/健康管理士
クシマクロビオティックス・コンシェルジュ/食育アドバイザー
2011年東京都より長野県茅野市に移住。同年、自身のプロデュースするオールベジの焼き菓子を提供するCafe 楢 Oak(カフェオーク)をオープン。また地産の伝統野菜を紹介するイベントの企画・運営や、それらを使ったオールベジ料理・菓子のメニュー開発等を行う。東京・蓼科で月に一度オールベジ料理を食べて学ぶ料理教室を主催。
ブログ(毎週水曜日更新) http://www.cafe-oak.net
※カフェの営業はゴールデンウィーク・夏季シーズンのみ
Facebook https://www.facebook.com/kyoko.nakamura.18

撮影/秋元良平 http://ryohei-akimoto.jp

Column

自分にも地球にも優しい
「週1回ベジ食」のすすめ

週に1回、お肉を控えて野菜を中心にした食事をする「週1回ベジ食」はじめませんか? 「週1回ベジ食」は、体に優しいのはもちろん、肉食をやめることで地球温暖化の原因のひとつと言われる無理な畜産の抑制にもつながる、地球にも優しい食スタイル。自分と地球をいたわる、ヘルシーなだけでなくちゃんとおいしい「週1回ベジ食」レシピをご紹介します。

2014.01.31(金)