プラスチックの容器にまるごと入れてしまう構造上、物理ボタンを押せないのはもちろん、電話の着信に出られないなど、最低限の操作もできないのは、メリットでもありデメリットでもあります。設定しているアラームを解除せずに放り込んでしまうと、長時間に渡って周りの迷惑になりかねないので、利用にあたっては気をつけたいところです。

 

着信やアラームだけは対応できるスマホ専用ケースも

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 次に紹介するのは、筆箱のようなボディが特徴の製品です。前述の製品がさまざまな品を入れられる汎用タイプだったのに対し、こちらはスマホの形状に合わせて設計されていることが特徴です。Amazonでの実売価格は6999円ですが、実際にはかなり割り引かれて販売されています。

 使い方は前述の製品と同様で、スマホを収納してタイマーを設定するだけ。ボディ上面には何箇所か穴が設けられているため、電話の着信に応答したり、アラームを止めるなどの簡単な操作は行えます。ウェブやSNSに長時間没頭するといった典型的なスマホ依存を防止しつつ、最小限の機能は使い続けたい場合にぴったりです。ただしそれゆえ動画や音楽を再生しっぱなしにできてしまうのは、子供に使わせる場合は要注意です。

 スマホを中に入れたまま充電もできるほか、本体のデジタルタイマーもUSB充電式を採用していたりと、スマホとひっくるめてひとつのエコシステムで運用できるのは、前述の製品にない特徴です。サイズがコンパクトなため邪魔にならず、また外出先に持ち歩けるのも利点でしょう。タイマーの時間は最長99時間59分と、前述の製品の約10分の1ですが、特に困ることはないはずです。

 

タイマー付き南京錠でタブレットも「封印」できる

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 最後に紹介するのはスマホよりもむしろ、タブレットに適した製品です。タブレットを収納するポーチと、そのファスナーを開けられなくするためのデジタル南京錠とに分かれており、内部にタブレットを入れたあと、デジタル南京錠をファスナーに掛けることで、取り出せなくするという仕組みです。Amazonでの実売価格は3189円です。

2023.12.24(日)
文=山口真弘