Googleから最新スマホ「Pixel 8」シリーズが登場しました。世界の中でも日本では特に売れ行きがよいことで知られるこのPixelシリーズ、Google純正という安心感に加えて、コストパフォーマンスの高さが、これまで支持されてきた大きな要因だったといえます。
もっとも今回のPixel 8シリーズは価格帯も上がり、これまでのモデルとはやや様相が異なっているようです。今回は筆者が購入した大画面モデル「Pixel 8 Pro」を、従来のPixel 7 Proと比べつつ、8つの“よいところ・いまいちなところ”を紹介していきます。
よいところ:実用性重視で使いやすくなったディスプレイ
従来モデルに当たるPixel 7 Proは、画面の端がカーブしている曲面ディスプレイを採用しており、見た目こそスタイリッシュながら、側面を持とうとしてうっかり画面をタップしてしまうことが多かったほか、画面の保護シートを貼り付けると端が浮いてしまうという困った問題もありました。
本製品は一般的な平面ディスプレイに変更されたことで、こうした問題もなくなりました。マイナスがゼロに戻っただけとはいえ、実用性を考えると大きなプラスです。また従来に比べて最大輝度が大きく向上したことで、直射日光下で明らかに見やすくなっています。日中に屋外で使うことが多いユーザにはそのメリットは大です。
よいところ:地味に使い勝手が向上した生体認証
Pixelは、生体認証として「顔認証」と「指紋認証」の両方に対応しています。Androidスマホではこの両方に対応するのは一般的で、顔認証しか利用できないiPhoneと比べた場合、画面を見なくてもロック解除が可能なことは、大きな利点になります。本製品でもこの仕様はきちんと継承されています。
また従来のPixel 7 Proは、アプリ内での認証では顔認証が使えず、指紋認証一択だったのに対して、本製品ではそれらの制限がなくなりました。生体認証を求められた時に、従来は指紋認証しか使えないケースがあったのに対して、本製品はどちらでも利用できるようになったというわけです。非常に地味ですが、着実に進化していることを窺わせます。
2023.11.20(月)
文=山口真弘