この記事の連載
- 東南アジアのパンダ紹介 前篇
- 東南アジアのパンダ紹介 後篇
熱帯で屋外のパンダを観覧できる機会は貴重
入口から10分ほど歩くとパンダ館があります。筆者が8月30日(水)正午頃に到着すると、ラーラーは屋外で寝転がっていました。シンガポール人のファンの女性から「外にいるラーラーを見られるのは貴重ですよ」と教えていただきました。
パンダは暑さが苦手なので、熱帯のシンガポールでは、ほぼ1年中、冷房の効いた屋内で過ごします。筆者が観覧を始めてわずか5分後、ラーラーは起き上がって屋内に入りました。
母親に近づきたがるラーラー
屋内でラーラーが竹を食べ始めると、母親のジアジアがほどなく登場。ラーラーは食べるのをやめて、ジアジアに駆け寄りました。ジアジアはクルリと回転。つられてラーラーも回転しました。パンダは体が柔らかいのです。
ラーラーはその後、ジアジアが持っている竹を何度も横取りしようとして、そのたびにジアジアは譲ってあげていました。おいしそうな竹はほかにもたくさんあるので、ラーラーは竹が目当てではなく、ジアジアのものがほしいか、ジアジアにちょっかいを出したいだけもしれません。夕方、ラーラーは高い木に登り、パンダ館の終了時刻まで降りてきませんでした。
2023.12.28(木)
文・撮影=中川美帆