特別展示「令和の御代を迎えて」では、天皇陛下がご幼少時に弾いていらしたヴァイオリンや雅子さまが吹かれていたフルート、天体反射望遠鏡なども展示されていた。貴重なドレスやフルートなど、雅子さまのお気持ちがなければ出展できないものばかりだろう。雅子さまは少しでもご自分たちのことを知ってもらおうと考えておられるのではないか、と感じた。
「近頃の皇后陛下からは、『何々をしなければ』という切羽詰まった感じが薄れておられるように思います。落ち着きとゆとりを感じますし、堂々とされている。これは一朝一夕でにじみ出てくるものではありません。ご活動が少なかった時期が長く続きながらも、皇太子妃としての覚悟をもって日々を送られてきたのではないでしょうか。プライベートな時間でさえお立場の重圧をお忘れになれないことが多かったと思いますが、ご家族の力で乗り切ってこられたことと拝察しております」(宮内庁関係者)
2024年には愛子さまの大学ご卒業が控えている。コロナ禍以前と同様に抽選なしで実施されるという1月2日の新年一般参賀では、天皇皇后両陛下や皇族方が宮殿のベランダに並ばれる。愛子さまのお出ましもあるだろう。そのお姿を一目見ようと、大勢の人々が集まるのではないだろうか。
2023.12.22(金)
文=佐藤あさ子