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フランス語と英語が読めて、今はドイツ語と日本語を勉強中!

 ナイラちゃんとフィビーちゃんの学習法については、本人たちがそれぞれ回答。ナイラちゃんは「毎日、小さな本に自分の冒険を書き込んでいます。学校には行ってないけど、フランス語と英語で本を読むことができ、今はドイツ語と日本語を勉強中。動物について学ぶことも大好きです。自転車で巡った国の地図も書いていて、そこには出会った人々やこの目で見たモニュメントを加えています。時々、私たちが定住して家をもち、学校に通いたいかと聞かれることもあります。でも、私は自分の生活や探検、特にテントで寝ることが本当に好きなんです」

 フィビーちゃんは「曜日は知らないけど、方角は知っています。学校には行ってないけど、私たちは周りの人から学んでいます。旅で出会った海洋生物学者のダニーにクジラのことを教わったこともあります。さまざまな国でそれぞれの文化を学んでいて、たとえば教会に入って祈ることも、道教のお寺の前でお香をたくこともあります。食事は手でも、ナイフとフォークでも、お箸でも食べることができます!」とイキイキと話していました。

 家族で過ごすノマド生活の話題には、ナイラちゃんが「我が家は本当の意味でのチームです」と胸を張り、グザヴィエさんの担当について「お料理はパパが作るし、壊れたものはなんでも直すし、地図を見ることもできるし、何より私たちの旅の写真もビデオも全部撮っているんです」と説明。母・セリーヌさんについては、フィビーちゃんが「私たちが傷付いたり、悲しんだり、病気になったりした時に、面倒を見てくれる人。テントの中の物担当だから、いつも何がどこにあるか知っているの。わたしたちに読み書きや瞑想、踊ることを教えてくれます」と紹介しました。ナイラちゃん曰く、両親は“止まらない人”。彼女は「パパとママは正午になると、テントや、時には寝袋を湿気や雨から乾かすために、すべての荷を解きます。また、電気が貯まり次第、すぐに働き始めます。夜遅くでも」と両親の凄まじいバイタリティについて語りました。

2023.12.10(日)
文=石橋果奈
撮影=細田 忠
写真提供=パッシュファミリー