――どういう経緯で真島さんとの対談は実現したんですか?

 

酒井 最初はちょっとページがあるから、誰かインタビューしましょうよって話から始まったんです。僕が挙げたのは実現できそうにない無理な候補ばっかで。サッカー選手の(ジネディーヌ・)ジダンとか(笑)。その中の1人がマーシーさんで、最初は無理だと思ってました。

「平子さんについていかなきゃ」

――コンビとしてだけでなく、酒井さん個人でテレビに出演する機会も増えてきましたが、そんな中で、今現在のラジオの位置づけはどんな感じなんでしょう?

酒井 『(アルコ&ピース)D.C.GARAGE』(TBSラジオ)が月曜日収録なんですよ。だから、「仕事が始まるな」っていう感覚は毎週あって、仕事全体の軸足にはなっていると思いますね。他にもラジオはやっていますけど、その中でも思い入れが強いというか。「今週の『D.C.GARAGE』どうしよう? フリートークどうしよう?」がまず1週間の中でありますね。

――他の番組のほうが気は楽?

酒井 そうですね。『沈黙の金曜日』は一緒にやっている弓木(奈於、乃木坂46)ちゃんに任せればいいし(笑)。

――酒井さんは以前からテレビだとラジオのように振る舞えない“ラジオ弁慶”なんて言われましたが、最近は変わってきましたか?

酒井 平子(祐希)さんがあれだけテレビに出ているんで、ついていかなきゃって気持ちはたぶんどっかにあると思いますね。「ここはこうしよう」とか、「あれをいっぱい努力した」みたいなことはないんですけど。でも、たぶんどっかに意識はあるんだと思います。

――最近の『D.C.GARAGE』を聴いていて、アルコ&ピースは今まで以上に充実していて、全盛期を迎えているんじゃないかと勝手に感じているんです。ようやくラジオリスナーからの人気に世間が追いついてきたというか。

酒井 まあ、だいぶ落ち着きはしましたね。年齢もあるし、結婚したのもあるんですけど。でも、実際の人気は“お姉ちゃんワーキャー”がないと、実感がなかなかできないです。今はそれがまったくないんで……あったらヤバいんですけど(笑)。独身時代はガールズバーの反応が指針ではあったんで。それがなくなったのはやっぱり大きいですね。

2023.11.17(金)
文=村上謙三久