![写真アプリで、新聞の切り抜きのテキストを選択した状態。(左)iOS 16までは、横書きのテキストしか選択できなかったため、紙面が縦書きだとデタラメなテキストしか抽出できませんでした。(中)iOS 17では縦書きテキストが選択可能になり、本文の向きに合わせてテキストが選択されていることが分かります。(右)抽出したテキストは、誤字もほぼない完璧なレベル](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/8/1280wm/img_f8643b7010dc7e56d8dbd24524489297478526.png)
AirDropにも新機能が登場
続いては、iPhone同士を近づけるだけでファイル交換できるようになった、新しい「AirDrop」機能です。
iPhoneなどのAppleデバイス同士でファイルを簡単に送受信できる「AirDrop」は、これがある限りほかのスマホに乗り換えられないという人もいるほど、iPhoneユーザにおなじみの機能ですが、今回のiOS 17では共有メニューから相手を選んで送信する方法に加えて、iPhone同士を近づけて送信する方法が利用できるようになりました。
イメージ的には、iPhone同士をペアリングさせたのち、送信したいファイルを画面上に表示したままiPhone同士を接近させると、ファイルが相手に向かって飛んでいくかのようなエフェクト画面が表示され、相手のiPhoneで受信が行われるというものです。バイブの振動に加えて、これまで聞いたことがない効果音が再生されるため、初めての時はちょっとびっくりします。
使い慣れないうちは、送信完了後にiPhoneの距離を離すのを忘れていて、同じファイルを繰り返し送ってしまったりと、操作にはクセもあるのですが、複数のファイルも簡単に送れることから、今後主流になっていくのは間違いなさそうです。
ちなみにこれに関連したところでは、iPhone同士を近づけて連絡先を交換できる「NameDrop」なる機能も新たに追加されています。名刺に相当するビジュアルを作って送信するという、作成に凝る人が出てきそうなユニークな機能です。今後iPhoneユーザ同士の名刺交換は、これで済まされるようなケースも出てくるかもしれません。
![新しい「AirDrop」ではiPhone同士を近づけてのファイルの送受信が行なえます。送受信中は派手なエフェクトと効果音が再生されます](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/e/1280wm/img_9e9447682400b33189e9f5e336bb7b6d146736.jpg)
![設定項目を見ると従来はなかった「デバイス同士を近づける」という項目が追加されています](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/f/1280wm/img_3fd1cfd6a797e52ac0d054afe751940e53515.png)
実は超レア、「前日の天気」を確認できるように
かなりマニアックですが、標準の天気アプリで「前日の天気を確認できるようになった」ことは、ちょっとした革命といえる出来事です。
というのも毎日の外出時、前日に比べて暑いのか寒いのかが分かれば、着るべき衣類が簡単に判断できるからです。「明日は23℃です」と言われても、それだけならば長袖なのか半袖なのか、判断がつかないこともしばしばですが、「昨日よりも4℃も寒い」と言われれば、前日着ていた衣類を思い起こしながら、それよりも厚い衣類にすべきだと判断できます。
2023.10.06(金)
文=山口 真弘