近ごろ、勢いが止まらない、京都の焼き菓子店。次々登場する新店はもちろん、先輩店の安定感もさすがです。

 店主が自分の“好き”を反映させた菓子はどれも個性的で食べ比べもまた楽しい時間。巡る楽しみも待っています。


◆二条城南【Saibakes】

路地奥に週2日だけ現れる上品な個性派

 甘すぎるものは苦手という店主の谷百合香さん。甘さを抑える代わりにスパイスやハーブ、お酒で風味やアクセントを加える。

 作り手の顔が見える果物や、有機やフェアトレードの素材を使うのは「お菓子に関わる誰もが笑顔であってほしい」との思いから。

 北海道産有機にんじんのキャロットケーキや、その時々で挟むものが変わるヴィクトリアケーキを。

Saibakes

所在地 京都市中京区姉西町42-3
電話番号 なし
営業時間 11:00~17:00
定休日 日~木曜
https://www.saibakes.com/

◆【壬生】enfourner

しっかり焼き込んだ姿が愛おしい

 「気軽なおやつを全力で作る」と笑顔で話す店主・長内美希さん。ホテルやカフェ、レストランとさまざまに経験を重ね、行き着いたのが今のスタイルだ。

 徹底的に試作する菓子はどれも、見た瞬間に間違いないと思わせてくれる。

enfourner

所在地 京都市中京区壬生下溝町60-3 1F
電話番号 なし
営業時間 12:00~16:00(15:30 L.O)
定休日 日~木曜
●カード不可
Instagram @enfourner___

2023.10.09(月)
文=大和まこ
写真=佐藤 亘

CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

永久保存版 偏愛の京都

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