旅先だからもっとおいしい 昼からの一杯 or いっぱい!?
明るいうちから飲むお酒って、何だかおいしく感じませんか? こんな時間にいいのかなという、ほんの少しの背徳感がスパイスになっているんでしょうね。旅先でなら尚更のこと。
数年前まで、京都で昼酒といえば「たつみ」や「京極スタンド」などの渋酒場かレストランのランチが主流でしたが、最近は多様なジャンルの店で早くから飲めるようになりました。
おしゃれな酒屋の角打ちや女性店主のカウンター店、割烹的一品で唸らせる店、スイーツとおばんざいを同時に楽しめるハイブリッド酒場などなど……今日はこちらで明日はあちら、なんならはしごしてもまだ日暮れ前、なんて呑み方ができるのが最高です。
サクッと寄れる立ち呑みスタイルが多いのも気軽で便利。地元客に混じって、普段着の京都酒をお楽しみください。
◆【元田中】発酵室 よはく
民家の玄関先で飲む!? レアな角打ちを発見

日本酒と酒の肴、特に発酵食品を深く愛する料理家・真野遥さんが今夏開いたのは、角打ち(立ち呑み)ができる酒屋さん。住宅街に潜む民家の玄関先を利用し、真野さんが全幅の信頼を寄せる酒蔵の日本酒を約30種扱う酒販コーナーに。


ほぼ全種が試飲可能で、真野さんセレクトのお酒をクイクイ進ませる肴とのペアリングを楽しめる。
どの酒にも肴にも物語があり、それを聞きながらほろりと酔いゆく午後はなんとも幸せなもので。



発酵室 よはく
所在地 京都市左京区田中里ノ前町56
営業時間 11:00~20:00
●角打ちは平日15:00~、土曜は11:00~(19:30 L.O)
定休日 日・月曜
Instagram @yohaku_hakko
2023.09.27(水)
文=泡☆盛子
写真=岡本佳樹
CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。