「独⾃性のあるフォルム作りと実⽤性」をコンセプトに掲げ、古今東⻄のアート、建築、彫刻などからインスピレーションを受けてきたYOHEI OHNOがブランド初となるシューズ4型をリリースした。

 デザイン、制作をSellenatela(セレナテラ)のデザイナーを務める榎本郁栄⽒が担当。

 伝統にとらわれない⾃由な素材使いを見せてきたYOHEI OHNOが試みたフォルムアプローチをシューズデザインにも反映させている。

 装飾性だけではなく実⽤性にも配慮したデザインに仕上がっているのも嬉しい。

牛革に異素材のチュールを組み合わせて

 ダイアモンド型のカット⽳に異素材のチュールを組み合わせたバブーシュ。素材は姫路のタンナーがつくるソフト仕上げの⽜⾰を使用。

 カラーは2色展開。柔らかな⾜⼊れになっているので機能性も抜群だ。

バンドTシャツをイメージしたグラフィックをプリント

 グラフィックデザイナーrawaによるバンドTシャツをイメージしたグラフィックがプリントされている。

 こちらも、ダイアモンド型のカット⽳と異素材のチュールを組み合わせたバブーシュになっている。

絶妙なバランス感を追求したブーツ

 ダイアモンド型のカットをアッパーデザインに取り⼊れたブーツは、丈感が絶妙な仕上がり。ショートブーツより少し⻑め、ミドルブーツより少し短めに設定されているので、どんなボトムスとも相性が抜群。

 さらに、内側に傾いたヒールを合わせることで新鮮なバランスを追求したデザインになっている。

 素材は艶感のある⽜⾰とステン箔加⼯を施した⼭⽺⾰を使⽤。7cmのヒールの⾼さを感じさせない⽊型の設計になっているので、機能性にも優れている。

ラウンジチェア“LADY”から着想を受けてデザインされたパンプス

 Marco Zanusoが1952年にデザインしたラウンジチェア”LADY”から着想を受けてデザインされたパンプス。

 実⽤性を考え、本底にアイランドストームを付けることで装飾パーツが擦れないよう配慮されているのも嬉しい。

 ⽺⾰を使用しており⾜⼊れは柔らかだが、踵の芯材をしっかりとしたものにすることで⾼さのあるヒールでも⾜⽌まりが良い設計になっている。

 これからのシーズン、YOHEI OHNOのシューズで足元にアクセントを取り入れてみてはいかが。

榎本郁栄Ikue Enomoto

東京⼯芸⼤学でグラフィックデザインを学び、卒業後渡⽶。
サンフランシスコ州⽴⼤学⼤学院でインダストリアルアート修⼠号取得、2010年に帰国。在⽶中よりSellenatelaに参画、2012年よりデザイナーに就任。
現在は⾐装制作など、シューズデザイナーとして活動の幅を広げている。
Instagram @ikue.ey
Instagram @sellenatela

YOHEI OHNO

「独⾃性のあるフォルム作りと実⽤性」をコンセプトに、古今東⻄のアート、建築、彫刻やプロダクトをインスピレーションとしており、
伝統にとらわれない⾃由な素材使いやフォルムアプローチを通じて、未来に向けた新しい⼈間像や⽣活観を探求する
http://yoheiohno.com/
Instagram @yohei_ohno

2023.09.26(火)
文=CREA編集部